「何のために働いているのかわからない」。そんなこじらせOLが主人公の小説『言い訳ばかりの私を変えた夢みたいな夢の話』を、本連載「才能がない人の夢のかなえ方」としてお送りしていきます。前回、自分の書いた記事がネット炎上したヤグチでしたが…。
前回までのお話→ 前書き、第一回、第二回、第三回、第四回、第五回、第六回、第七回、第八回、第九回、第十回、第十一回、第十二回:自分の仕事がネット炎上&クレーム どう対応すべき?
【第十三回】自分の場所を守るには
自分の夢を実現させるために会社を利用する。
それは、実績を出し続けてこそ可能になる。そうでなければ、許されるはずがない。
けれども、実績を出していても、社内で誤解されてしまったら、思うような活動ができなくなる。
理解してもらえるような努力もしなければならないのだ。
「炎上したら、社内の人は不安になりますよ。当たり前です」
「こんなとき、チーフならどうします?」
「記事の実績を客観的な数字として準備しておいて、ほかにも読者の感想などのコメントを集めたりしますね。どんなコンテンツにも賛否両論あるわけだから、それをちゃんとわかってもらう。あとは、社内で〝理解者〟を見つけておく」
「理解者ですか……」
「夢を実現するためには、社内で応援してくれる人も必要です。大きく考えて活動すれば、理解してくれる人も増えていくはず。僕はこれに助けられました」
「大きく考える?」
「つまり、ヤグチさんの活動でメリットを受ける人を、社内で増やすんですよ。人を巻き込んでいくんです」
「そんなことできますかね……」