「何のために働いているのかわからない」。そんなこじらせOLが主人公の小説『言い訳ばかりの私を変えた夢みたいな夢の話』を、本連載「才能がない人の夢のかなえ方」としてお送りしていきます。前回、自分の書いた記事がネット炎上したヤグチでしたが…。

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【第十三回】自分の場所を守るには

 自分の夢を実現させるために会社を利用する。
 それは、実績を出し続けてこそ可能になる。そうでなければ、許されるはずがない。
 けれども、実績を出していても、社内で誤解されてしまったら、思うような活動ができなくなる。
 理解してもらえるような努力もしなければならないのだ。

 「炎上したら、社内の人は不安になりますよ。当たり前です」
 「こんなとき、チーフならどうします?」
 「記事の実績を客観的な数字として準備しておいて、ほかにも読者の感想などのコメントを集めたりしますね。どんなコンテンツにも賛否両論あるわけだから、それをちゃんとわかってもらう。あとは、社内で〝理解者〟を見つけておく」
 「理解者ですか……」
 「夢を実現するためには、社内で応援してくれる人も必要です。大きく考えて活動すれば、理解してくれる人も増えていくはず。僕はこれに助けられました」
 「大きく考える?」
 「つまり、ヤグチさんの活動でメリットを受ける人を、社内で増やすんですよ。人を巻き込んでいくんです」
 「そんなことできますかね……」