こんにちは。「お金に困らないで生きるには」連載のファイナンシャル・プランナー 花輪陽子です。

 そろそろプレセールが始まる時期。なんとなくそわそわしてしまう人も多いのではないでしょうか。30%、50%、60%引きになると「この機会に!」と思ってしまいますし、街の雰囲気的に何かを買わなきゃという気になってしまいます。

 セールをうまく活用することは節約にもつながるのでOKなのですが、おトクにつられてお金を使い過ぎてしまっては本末転倒です。私も20代の頃にセールで買い物をし過ぎてリボ払いにしてしまい、結局たくさんの手数料を支払うはめになったという手痛い失敗をしたこともあります。今回はセールで貯金を減らし過ぎないための2つのルールをご紹介します。

 ルールの1つ目は、現金払いを心がけるということです。現金、もしくはデビットカード払いの場合、お金を使えば即時に手持ち金(あるいは銀行残高)が減ります。つまり、所持金以上には使えなくなるということです。また、即時に銀行残高が減ることにより買い物に対する痛みが伴います。

 例えば、貯金が30万円で、洋服や靴など10万円の買い物をしてしまえば残高は20万円に。ATMで預金残高を確認するたびに心許なさを感じるでしょうし、万一に備えてお給料日まで節約も必要になってきます。即座に痛みを感じることにより、さらなる買い物への防止になります。