こんにちは。「お金に困らないで生きるには」連載のファイナンシャル・プランナー 花輪陽子です。

 英会話に、資格の勉強に……。働く女性の家計簿を見せていただいていると、最近はスキルアップ費用がかさんでいる人が多いなと感じます。スキルアップ費用は自己投資的な要素があるので天井知らずになりがちです。いったいどこまでならかけてもよいのか考えてみましょう。

 自己投資の予算は10%程度と考えるとよいでしょう。家賃、光熱費、食費などの生活費に6~7割、貯金に1~2割と考えると、生活費以外のお楽しみ費にかけられる費用は1~2割になりますね。美容費、被服費、交際費、趣味費用にもお金がかかりますから、自己投資的への配分は1割程度になるでしょう。実家暮らしなどで生活費がそれほどかからない場合は自己投資などのお楽しみ費の割合を増やしてもよいです。

 予算を決めたらできるだけ守るようにしましょう。例えば、1年間留学をする、専門学校に通うといった一時的な費用の場合は貯金を崩しても大丈夫です。しかし、英会話など継続してずっとかかる費用の場合は毎月の収入でまかなえる範囲で行うようにしてください。特に英語の学習など膨大な時間が要する学習の場合はすべてをレッスンで行おうとすると金銭的にきびしくなります。予算を超えている場合は学習方法を見直すのも手です。

 この連載の「お金をかけずに英語力を向上させる方法」でも一部の方法をご紹介させていただきましたが、ラジオやテレビを活用する、電子書籍などで英語の本を読む、外国人の友達を作るという方法を取り入れればローコストで学習をすることができます。