キノコたっぷりプルコギ風」

 これはお肉屋さんで失敗しちゃった。レシピに「牛肉120g」としか書いてないので、薄切り牛肉の前で迷っていたら

 「何作んの?」

 「プルコギ」

 「だったらこれだよ」と、勧められた肉。赤身で脂が少ないのはいいけど、ちょっと厚くないか? でも韓国ドラマだと、けっこう厚めの肉だったような……まあいいか。

で、もう1つ失敗。ニラを買い忘れた。あ~あ、なんか茶色い炒めもんになりそうだな。

 酒、醤油、ゴマ油、コチュジャンを混ぜて、タレを作る。食べやすい大きさに切った牛肉をタレに漬けてなじませる。しらたきはアク抜きをして食べやすい長さに切る、「キノコたっぷり」の由来、マイタケは食べやすい大きさにちぎり、シイタケは細切りに。ニンジンもシイタケと同じぐらいの細切りにする。あとはニラ(ないけどさ)は4㎝ぐらいの長さ、油揚げは湯通しして1㎝幅に切る。

 で、ここからがポイントです。切ったすべての具材をタレのからんだ肉と混ぜて10分以上置く。個人的な印象だと、ここはもうちょっと時間があったほうがいい。たとえば、ランチの片づけをしながら野菜を切って混ぜて、夕食で食べる……ぐらいがイイ感じ。

 うまくタレとからんだ肉と野菜はゴマ油を熱したフライパンでイッキにいためる。それでできあがり。

 これはもう作っている最中の香りからごちそう。「ごはんのおかずに」と言いたいところだが、けっこう薄味なので、これだけ食べるのにちょうどいい。肉のうまみを吸ったキノコもウマウマ。でも、肉屋のお兄さん。やっぱりこれ、厚すぎたよ。一生懸命かまないと、いつまでも口の中にご滞在だよ。あ、ダイエットだからそれでいいのか。よくかんで「ガッツリ肉を食べた」感が強烈な一皿なのであった。