豆腐とベジのグラタン

 作りおきの中から「カボチャと長ネギのウオータースチーム」「3種のキノコのウオータースチーム」「豆腐マヨネーズ」を選び、トマトピューレをちょい足しする。耐熱皿にキノコ、カボチャ&長ネギ、トマトピューレ、豆腐マヨネーズをのせ、200℃で20分グリルする。

 買い物に行ったとき「え、絹ごしじゃなくてもめんでいいの?」って思ったんだけど、ミキサーにかけちゃうと、なめらかで見た目はクリーミーなソースそのもの。味は「マヨネーズ」と言われれば「そうだよね」という感じだが、これはこれでモドキでなく単純にうまい。豆腐の水分にもよるだろうが、けっこうモッテリした感じに仕上がるので、グラタンのときは少し豆乳を足してユルめたほうが野菜とのなじみがいいかもしれない。とはいえ、豆腐のもってりと重厚な感じが、パスタや肉が入っていなくても「十分満足!」という気持ちにさせてくれる真の功労者なのだ。この豆腐マヨネーズ、ディップとしてセロリにつけてもおいしいし、パンのスプレッドにしてもおいしいはずだ。

豆乳シチュー

 これは作りおきの中から「大根と人参のピール」と「カボチャと長ネギのウオータースチーム」を選んで、ミックスビーンズと豆乳をプラス。まず、ボウルで米粉か片栗粉に少しずつ豆乳を加え最後に味噌も加えてよく溶かす。鍋に大根とニンジン、すりおろしたニンニクを加え最初に混ぜた豆乳を加え、とろみがつくまで混ぜながら加熱する。最後にカボチャ&長ネギ、ミックスビーンズを入れて、味を調える。

 あったかいし、具だくさんだし「寒いよぉ」と帰ってきた夜、こんな風にサッと作って食べられたら癒やされるよなぁ。市販のミックスビーンズはほどよい固さに仕上げてあるので、煮込む必要はない。温まれば十分だ。ここで「へえええ」と、ちょっと意外な変身を楽しませてくれるのが、ニンジンと大根のピール。うちのピーラーで作ると、ちょうど「きしめん」ぐらいの太さになる。スプーンですくって食べるというより、麺感覚でお箸でズズッといきたくなるのだ。とろみのついたスープもうまく絡んで「ああ、おいしいものを食べてしまったぁ」という、満足感ハナマルになる。で、もう頭の中では「この豆乳スープはちょっとカレー風味でもイケそう」とか「すりゴマ入れて担々麺風はどうだろう?」とか妄想はMAXまで広がっていく。

おいしい度 ★★★
ヘルシー度 ★★★
1食満足度 ★★★★

 くわしくは「日経ヘルス」2016年11月号特別付録P54「豆腐&ベジで作りおきダイエット」を読んでね。

文・写真/竹島ぽてち