カニ缶&クリームチーズ

 カニ缶の水をしっかり切り、ほぼ同量のクリームチーズ、タマネギのみじん切りをよく混ぜ、スイートチリソースとナンプラー(醤油でもいいらしい)で味を調える。

 さすがに「一番人気」は、用意したどの野菜とも相性がいい。カニがなければカニカマでもいいという。実は「いっそカニカマの方がそれっぽい色になるんじゃないのかな?」と思ったのだが、案外「カニ、しっかり入ってます!」な色に仕上がった。

明太&豆腐

 これは売り場で「え? 絹じゃなくてもめん?」と思ったのだが、レシピでは水切りした後茶こしで裏ごしをすることになっている(←サボった)。というわけで、誌面の写真のトロリ感はなく、モテッとした感じだが、これがなかなかいいのである(自画自賛)。

 まず、裏ごしした豆腐と皮を除いた明太子を合わせ、タマネギのみじん切り、オリーブオイル、レモン汁、はちみつを入れて混ぜ、塩・こしょうで味を調える。明太子は商品によって、辛さや塩の強さが違うので「少ないかな」というぐらいの量で始めるのが正解。

 で、私のモテッとしたディップは少し薄味に仕上げて、太めに切ったパプリカやセロリの根に近いところをレンゲのように使ってガッツリすくって食べた。この感じだと、レタスなんかで巻いて食べてもいいと思う。

梅味噌&納豆

 今のところコレがわが家の一番人気。ひきわり納豆に小口切の青ネギ、味噌、砂糖、梅干しペースト、ゴマ油を入れてよく混ぜる。これはもう発酵食品+発酵食品のコクで「ウマい」が口中に広がる。無難なのは和食で使うキュウリやダイコンなのだが、意外と合うのがセロリ。クセの強いもの同士だからなのか、「なにかすごくインパクトのあるもの食べたぞ~」という気分になって満足感大。これからの季節、庭やプランターに青シソを植えてある人は、青ネギよりも「産直」のシソ風味がいいかもしれない。

 で、このディップと野菜スティックを冷蔵庫の目立つところに置いておくと、冷蔵庫のドアを開けながら1本つまみ食い。「あ、なんかおいしい。もう1本……」な具合で、結局「私、冷蔵庫から何を出しに来たんだっけ?」なことになっている。猛暑予想の今年の夏。火を使わず、野菜は切るだけ、ディップは混ぜるだけ、あとは食べるだけの野菜スティックは救世主になるかもしれない。

おいしい度 ★★★
ヘルシー度 ★★★★
手軽に野菜ガッツリ度 ★★★★

 くわしくは「日経ヘルス」2016年8月号42ページ「ベジファースト&かむダイエットが習慣になる! 野菜スティック 食べるだけダイエット」を読んでね。

文・写真/竹島ぽてち