富士山乳酸キャベツ

 もう、最初に言っちゃおう。これは簡単なのに呆れるほど旨い。できた乳酸キャベツを山盛りにして。オリーブオイルと黒コショウ、そしてハード系チーズ(今回はパルミジャーノ)を削って振りかける。たったこれだけで「わ」とか「あ」とか言いながら、箸が止まらない一品になる。「発酵食品×発酵食品は相性が良い」とは言われるが、この組み合わせはもう文句のつけようがない。「オイルサーディンが欲しい」とか「ソーセージを解凍しとく?」とか言いながら「このまんまパスタにのっけても美味しいだろうなぁ」と妄想は膨らむ。

ワカメと乳酸キャベツの酢の物

 紫キャベツがなくて、なにが残念かと言えばコレだ。緑のキャベツだと地味だが、紫キャベツだとテーブルが華やぎ、目にも美味しい。水で戻してキュューッと絞ったワカメと乳酸キャベツを合わせ、酢、砂糖、塩の甘酢で合わせる。アクセントに針ショウガをトッピング。これは酢のマスキング効果なのか、キャベツの「あの発酵臭が苦手」という人でもスンナリ食べてしまいそうだ。ほんのりした甘さも重要。「これ、もっとないの?」と好評だった。

豆とパクチーのオイルサラダ

 これは「豆キライ」とか「パクチー無理」とか好き嫌いが分かれるメニューかもしれないが、うちではここ数日で何回リピしたかわからないくらい食卓のスタメン化している。豆は市販のミックスビーンズを使用。刻んだパクチー、トマト、乳酸キャベツを混ぜ合わせ、レモン果汁、オリーブオイル、塩・コショウで味を調える。豆に味がついていたほうがおいしいので、うちでは「乳酸キャベツ+豆」の状態で冷蔵庫に入れ、食べる前にトマトとパクチーを合わせている。ご飯にもパンにも合うのだが、豆のボリューム感で、これだけ食べても満足感ハナマル。

 発酵した状態の乳酸キャベツは冷蔵庫で1カ月ぐらい保存可能だそうだが、キャベツ1個分なんて「これだけ?」っていうような量なので、すぐ食べ終わってしまう。私の人生に、こんなにキャベツを刻む日が来ようとは思わなかった。

おいしい度 ★★★★
ヘルシー度 ★★★★
写真でだいなし度 ★★★

 くわしくは「日経ヘルス」7月号98ページ「1~2日から作れる、話題の手作り発酵食『乳酸キャベツ』でお腹すっきり」を読んでね。