その2
【いろいろキノコと乾燥ワカメのフライパン蒸し】

 もうキノコと海藻といったら、やせる食材の2トップ。夢の競演だ。今回使ったキノコは、シメジ(1パック)、シイタケ(3枚)、エリンギ(1本)の3種。これを切ったりほぐしたりして食べやすい大きさにしておく。そこへショウガの細切りを1かけ分、赤唐辛子1本を合わせ、フライパンに入れる。その状態のフライパンに、水で戻していない乾燥ワカメ(5g)をのせる(混ぜない)。みりん(大さじ1)、醤油(小さじ1)、塩(小さじ1/3)を加え、最後に水100mlを回しかけて蓋をして強火に。煮立ったら酢(大さじ2)を加えて混ぜ、弱めの中火で1~2分煮立て、塩で味を調える。これは冷蔵庫で4~5日保存できる。

キノコワカメ単品
キノコワカメ単品

 これが「たったあれだけの短時間で?」というほどウマい。最初は「戻さないワカメ」に驚いたが、キノコから出る旨みたっぷりの水分を吸ってイイ感じ。作った直後はシャキシャキな感じで、1日たつとしんなりと全体が馴染んでくる。で、最初は存在感の薄かったショウガが、この「ワカメしんなり」なタイミングで俄然個性を発揮し始める。2度おいしいのだ。

 これは作りたてのホカホカでもイケるが、冷たい状態で酢をたっぷりかけて酢のものっぽく食べてもおいしい。乾燥ワカメは商品によって塩加減がかなり違うかも。私が買ったのは、ワカメの塩分だけで十分な感じだったので、塩は加えなかった。使う前にポリポリかじって味見してみよう。

 やっぱりメーンには肉とか魚が食べたいでしょ? というわけで、誌面では肉・魚のやせる主菜も5種類紹介している。どれも美味しそうなのだが、今回は「豚しゃぶと長ネギのマリネ」をチョイス。

その3
【豚しゃぶと長ネギのマリネ】

 長ネギ(1/2本)は斜め薄切りにして塩ひとつまみと混ぜ、軽くもんで5分置いたらサッと洗って水をギュッと絞っておく。エノキタケは石づきをとって小房に分ける。

 あれ?

 エノキタケさん、いらっしゃいませんか?

 返事がない。

 申しわけない、買い忘れたようだ。というか、シメジを余分に買っていた。

 しょうがないので、「エノキの代打とは心外なっ!」という顔つきのシメジを小房に分ける。フライパンで湯を沸かし、塩、酒少々を加え、豚しゃぶ用肉(300g)とシメジ(本当はエノキタケ1袋)を1~2分ゆで、ざるに上げる。絞った長ネギを保存容器に入れ、豚肉とキノコを加え、ポン酢醤油、ゴマ油で和える。

ブタしゃぶ長ネギ
ブタしゃぶ長ネギ

 これはもう主菜としての「ごちそう感」満点で、ダイエットの悲壮感はゼロだ。塩もみでしんなりしたネギが豚肉によく絡む。これ、エノキだったらもっと「しんなり&ねっとり」な感じで旨かったそうな……と想像しつつ、シメジでも十分美味しかった。

 写真は撮らなかったのだが、やはり主菜の1品として紹介されている「ゆで卵のカレーマリネ」も、卵を茹でて、カレー液に漬けるだけ。簡単で美味しいので我が家ではヘビロテ中。で、「やせる」かどうかはもう少し続けてみないとなんとも言えないが、いつもより体が軽い感じがするのは確か。お試しあれ!

おいしい度 ★★★
ヘルシー度 ★★★
冷蔵庫開けるのが楽しみ度 ★★★★

 くわしい分量や手順は「日経ヘルス」4月号104ページ「冷蔵庫にストックして食べるだけ やせる! 作りおきおかず」のページをご覧ください。

【出戻りNのアクマのささやき】
何があっても動ぜず、シメジにエノキの役をさせるぽてちさん、さすが!で、で、で、このおかず、考案者は「26kgやせた」ってことなんですが、やせそう? おいしそうだから、つい食べ過ぎてしまいそうだけど……。オマエが試せって。はい、そうです。この2カ月で3kgも身につけてしまったお肉(いや、脂)、このおかずで何とかしたい!