トランプ大統領をだまらせた「忠誠の誓い」とは

 いつもは噛みつくようなツイートをするトランプ大統領が、レディ・ガガのパフォーマンスに対してツイートしなかった理由の一つは、「忠誠の誓い」が持つ意味にあります。

 この「忠誠の誓い」は、アメリカ人なら誰もが習い、公式な行事や式典、学校の朝礼などで国旗に顔を向けて、右手を左胸の上に置いて暗唱するもの。アメリカの基本精神といえ、トランプも唱えてきたはずの言葉です。

「神の下にいる一つの国家、自由と正義の名において、
 すべての人を分け隔てることはできない」

One Nation under God, indivisible, with liberty and justice for all

 この言葉がここで意味するのは、「今のアメリカの“分断”した状況はあってはならない」というもの。トランプに対して真っ向からアメリカの精神を突き付けたのは誰の目にも明らかながら、トランプをぐっと「だまらせ」、なおかつ「反論させない」言葉でもありました。

 そして、ガガはさらに自分の歌を使ってメッセージを伝えていきます。