イケメン首相の人物像は?

 その人物像は、人権の平等や男女同権を掲げ、同性愛者にも理解があり、フェミニストを公言。「多様性」がトレードマークで、トルドー政権の組閣のときには、閣僚の男女比を同じにしていました。さらにゲイやハンディキャップを持つ人を大臣に任命するなど、偏りの少ない風通しのいい国政を実現しています。外見も行動も爽やかそのもの。

トルドー首相は「多様性がカナダの強み」と訴える (C) PIXTA
トルドー首相は「多様性がカナダの強み」と訴える (C) PIXTA

 かのトランプ大統領の、娘イヴァンカにすら「腹立たしい」と言わしめる性差別的な発言や、人種や宗教差別的なスタンスとは真逆です。米大統領選でトランプ当選後に、カナダに行こうとした人たちが多く見られたのも、ここに理由があるのかもしれません。

 さて、トランプ大統領令でアメリカが移民受け入れを規制しています。特にシリアのほか、イラク、イラン、リビア、ソマリア、スーダン、イエメンの7カ国からの渡航者はすべて、二重国籍者や有効なビザを持つ人も含めて、米国への入国を一時禁止しました。そして、すべての国からの難民の受け入れは一時停止です。

 人権団体らがこれに反発。入国禁止と強制送還の差し止めを求めて、連邦政府を提訴しようとしています。それを受けトランプ大統領は、今度は入国制限に反対した司法長官代行を解任しました。