そんな中、ホテルコパンを訪れたほかの客たちも、それぞれ問題を抱えていました。カップルの美紀(大沢ひかる)と班目(前田公輝)、多額の負債を抱えている宗教団体の教祖・段来示(栗原英雄)と資産家令嬢・ひかる(水田芙美子)、かつては脚光を浴びていた老女優・舟木(李麗仙)とマネージャーの澤井(大谷幸広)。そして桜木も、離婚した妻・美智代(遠山景織子)と娘・歩(山田望叶)との間に確執がありました。
海人や、ホテルコパンを取り巻く人々は、それぞれ人生の山場を迎えることに。果たして、彼らを待ち受けているものとは……?
日経ウーマンオンラインでは、主演を務めた市原隼人さんに単独インタビュー! 市原さんが本作への想いを熱く語ってくださいました。
――「ホテルコパン」を拝見し、さまざまな登場人物に感情移入しながら見ることができる映画だと思いました。市原さんは、最初に脚本を読んだ時、どう感じられましたか?
「今まで向き合うことがなかった内容で、だからこそ向き合わなければいけないという覚悟が必要な作品だと感じました。今の情勢にもつながるような繊細なメッセージがたくさん入っていて、自分の感情を表すにも、非常に繊細な表現方法が必要だなと。本当に真摯に向き合うべき作品だというのが第一印象でしたね」