こんにちは。「女子による女子のための映画DVDガイド」の映画ライター・清水久美子です。

 実家から離れて暮らしている人は、年末年始やお盆などに帰省する際、「ちょっと気が重いな」と思うことはありませんか? 仕事もプライベートも順調な時なら気にならなくても、あまりうまくいっていない時に、親や親せきからいろいろと干渉されたり、ましてや結婚を急かされたりする場合は、できれば帰省したくないと思ってしまうかもしれませんよね。

 今回紹介する「クーパー家の晩餐会」は、家族の集いを描いた映画ですが、その中に、何事にも完璧を求める母を失望させることがイヤで、気が重くなっている、日経ウーマン世代の女性が登場するので、共感ポイントが多い作品だと思います。

 本作のジェシー・ネルソン監督に電話インタビューし、彼女に母目線、そして娘目線で、この映画から感じられることなどを聞いてみました。作品紹介の後にお届けします。

「クーパー家の晩餐会」
2月19日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開
(C) 2015 CBS FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
原題:Love the Coopers
配給:ギャガ

公式サイト:http://gaga.ne.jp/coopers/

 クリスマスイブ。クーパー家では恒例の晩餐会の準備を完璧にしようと、シャーロット(ダイアン・キートン)が奮闘しています。実は、彼女と夫のサム(ジョン・グッドマン)は離婚を決意したところでしたが、シャーロットは「クリスマスが終わるまで子どもたちには黙っていてほしい」とサムに約束させます。

サムは早く子どもたちに話すべきだと主張。
サムは早く子どもたちに話すべきだと主張。

 そんな中、シャーロットとサムの娘のエレノア(オリヴィア・ワイルド)は、劇作家としてデビューしたものの、その後は全く売れず、妻帯者の医師と不倫中でした。母にガッカリされることを気にするエレノアは、空港で偶然出会ったジョー(ジェイク・レイシー)に、1日だけ彼氏のフリをして、晩餐会に一緒に行ってほしいと頼みます。

彼氏のフリをするはずが「婚約者」だと名乗ってしまうジョーとキスする羽目になるエレノア。
彼氏のフリをするはずが「婚約者」だと名乗ってしまうジョーとキスする羽目になるエレノア。