髪の乾燥、パサつき、白髪の悩み…。対処法は?

Q.髪のUVケアもするべき?

A.特に必要なし。健康な髪には紫外線を跳ね返す力があります

 「髪のキューティクルが整っていれば、紫外線を跳ね返す力があります。日常生活の範囲内なら、特に髪にUVスプレーをする必要はありません。余計なものを付ければ、その分落とすための過剰な洗浄が必要になり、そちらのほうが髪にはダメージに。ただ、頭皮が日焼けしてしまうのは避けたいので、屋外で長時間過ごすときは帽子などでガードするといいでしょう」

Q.オフィスが乾燥していて、髪が広がります……

A.ハンドケアのついでに髪にもクリームをなじませて

 「オフィスでハンドクリームを手に付けたら、手に油分が残っているうちに髪の表面を手の平でひとなでして、パサつく毛先にもなじませると、広がった髪が落ち着いてしっとりします。ハンドケアをするついでに、髪にもこまめに油分を与えましょう」

ハンドクリームの残りを髪に付けるだけでも保湿に! (C) PIXTA
ハンドクリームの残りを髪に付けるだけでも保湿に! (C) PIXTA

Q.自分で白髪染めをするとやっぱり傷むの?

A.ダメージが少ないのはサロンでのカラーリング

 「サロンのカラー剤と市販のカラー剤は薬剤の強さが異なります。市販のカラー剤は誰でも失敗なく染められるよう、短時間でしっかり染まるように設計されています。一方、サロンの白髪染めは、髪のダメージ状態を見極めてプロが放置する時間を調整しますし、施術中にトリートメントを併用するなどして、ダメージを最小限に抑えることができます。

 とはいえ、頻繁にサロンで染めるのも大変なので、例えば2~3カ月に1度、サロンで全体染めをして、その間は気になる部分の根元だけを市販のカラー剤で染めたり、ヘアマスカラなどでカバーしたりしてバランスを保つのも一つの方法です。自分で染めるときは、なるべく地肌に付かないように気を付けましょう」

Q.ヘアアイロンのダメージを軽減するには?

A.あらかじめブローで形を整え、最後の仕上げとして短時間で済ませる

 「温風を一カ所に当て続けるようなことをしなければ、ドライヤーの場合は、それほどダメージを気にする必要はありません。あらかじめ髪を保護するようなヘアケア剤を付けておくといいでしょう。

 しかし、200度近くの熱が直接髪に触れるヘアアイロンは、使い方を間違えると即ダメージになってしまいます。ヘアアイロンを使うときは、ドライヤーであらかじめブローをしておき、髪を完全に乾かした状態にして、最後のクセづけとして手早く使います。温度設定は150度くらいにして、毛束の真ん中から、毛先に向かって滑らせるように使うのがおすすめ。同じ箇所に当て過ぎないことも大切です」

オリオセタ オイル トリートメント ミスト 100ml 3780円(税込)
オリオセタ オイル トリートメント ミスト 100ml 3780円(税込)

 田村さんがオススメするのは、手を汚さずに塗布できるミストタイプのオイル。オーガニックアルガンオイルとオーガニック亜麻仁油が髪に栄養を届け、ベタつきや重さがなく、根元から毛先まで使える。「ブロー前の髪全体にスプレーしたあと、ブラッシングで髪全体に広げていくのがポイントです」

 次回は、美髪アドバイザー田村マナさんが実践している自宅でのスペシャルケアをお届けします!

文/中島夕子 写真/PIXTA

プロフィール
田村マナ
田村 マナ(たむら まな)
美髪アドバイザー。日本毛髪科学協会認定毛髪診断士、日本スカルプケア協会認定スカルプケアリスト。国際線客室乗務員として世界を飛び回る中、髪のトラブルに悩まされ、基礎化粧品ブランドCA101を立ち上げる。現在は、美髪アドバイザーとして講演や雑誌、WEBメディアなどで活躍。自身が開発&推奨するセルフケア「美髪メソッド」はこれまでに数千名が体験。薄毛や抜け毛、白髪といった悩みを改善に導き、20~70代の幅広い年齢層から支持されている。