毎日のビューラー、エクステ、パーマ、どれが最も負担?

 ビューラーやまつ毛エクステ、まつ毛パーマはどれくらいまつ毛にとって負担なのでしょうか。

 「最も負担になるのは、ビューラーです。毎日行うことと、テンションをかけて引っ張りがちなので、まつ毛が抜けやすくなります。一度でカールをつけようとせずに、何回かに分けて、まつ毛を引っ張らないように優しくビューラーをかけましょう」

一番負担になるビューラー。とにかく力を入れて引っ張らないように! (C) PIXTA
一番負担になるビューラー。とにかく力を入れて引っ張らないように! (C) PIXTA

 次にまつ毛にとって負担になるのが、まつ毛パーマだそう。

 「まつ毛そのものだけでなく、パーマ液が毛根にまで浸透することによるダメージはとても大きい。施術者の技術が未熟な場合、施術後にまつ毛がちぎれてしまうこともあります」

 そして、比較的まつ毛へのダメージが少ないのがまつ毛エクステだそうです。

 「1本ずつ付けるエクステは比較的負担が少ないです。ただし、両眼で100本を超えるくらいになると重みが毛根に負担になるため、本数はできるだけ控えめにしたほうがいいでしょう。目尻などに部分的に楽しむ程度がいいと思います。

 本数が多い状態を長年続けると、のりの重さで目の縁が下垂し、結果、皮膚のたるみにつながることもあります。また、直接まぶたにのりを付けて装着するつけまつ毛は、毛根に負担をかけるのでおすすめしません」

 一方、眉毛にとって良くないのは、硬いアイブロウペンシルで眉毛を毎日描くこと。

 「皮膚はもちろん、毛根にもダメージを与えます。パウダーでベースを描いた後、細かな部分だけをリキッドで仕上げると刺激が少なくてオススメです。ペンシルを使いたいなら、極力柔らかいものを選んで」

 次回は、まつ毛と眉毛を「伸ばす、増やす」正しいお手入れ法をお伝えします。

文/中島夕子 写真/PIXTA

プロフィール
片桐 衣理
片桐 衣理(かたぎり えり)
衣理クリニック表参道 院長。美容皮膚科・内科医。日本内科学会・日本美容学会・日本抗加齢医学会評議員。体の内外両面からのアプローチで美と健康の両立を目指すパートナードクターとして、国内外の著名人からも信頼が厚いアンチエイジング治療の専門医。