ネット上の画像、流用してもいいの?

 個人が情報を発信できるツールが増えています。「個人的に楽しんでいるだけだし、ネット上にある画像を流用しても問題ないはず」。そう思っている人も多いようですが、画像や文章などの無断使用は原則として「著作権法違反」に当たるので、注意が必要です。

 著作権とは、分かりやすくいうと「権利の束」です。複製権や上映権など、使い方に応じて権利が細かく分かれており、これらをまとめて著作権といいます。写真や絵、文章などにはほとんどの場合、撮影した人や書いた人の著作権があります。

「個人的に楽しんでいるだけ」と軽い気持ちでいても、「著作権法違反」に当たるので、注意が必要です (C)PIXTA
「個人的に楽しんでいるだけ」と軽い気持ちでいても、「著作権法違反」に当たるので、注意が必要です (C)PIXTA

 相談者はまず、ネット上にあった女優さんの画像を自分のパソコン上にダウンロードした段階で、撮影した人の「複製権」を侵害したことになります。

 画像をインスタグラムにアップすると、今度は著作権の一つである「公衆送信権」の侵害に当たり、いずれも著作権法違反となります。万が一、著作権を持つ人や会社から訴えられた場合には損害賠償責任を負うこともあり、また刑事罰(10年以下の懲役または1000万円以下の罰金)の対象になります。

 画像のダウンロードが著作権法違反にならない方法はあるのでしょうか。