「迷ったときはやってみる」
最後に紹介してくれたのが、「迷ったときはやってみる」という言葉です。
「迷うのは、『やってみたい』からだと思うんです。人は『やるぞ』と覚悟を決めたら強いですし、同じ後悔をするなら、やってみるほうが良いと思います」
澤さんも大学を1年生で中退し、アメリカでプレーすることを決めたときはずいぶん迷ったそうです。いざ渡米しても最初は英語に慣れず、現地選手の身体能力の高さに驚くこともありました。
「いろんな苦労にぶつかりましたが、そのおかげで今の自分があります。皆さんも何かを始めるときには迷いや不安があると思いますが、ぜひ新しい一歩を踏み出してください」(澤さん)
澤さん自身は今後、東京オリンピックで日本選手団、特に女子サッカーチームが金メダルを獲るために、何かできることがあれば、力になりたいと笑顔で語ってくれました。
サッカーも仕事もチームプレー。澤さんの言葉は、働く女性たちの背中を力強く、そしてあたたかく、押してくれました。
文/三浦香代子 写真/辺見真也