仕事も私生活もうまくいく女性の4つの習慣を紹介

「成功する女性の周りには、いい人ばかりが集まっているわけではありません」
「成功する女性の周りには、いい人ばかりが集まっているわけではありません」

 講座の後半は、多くの女性を取材した経験から見えてきた「仕事で大きな成果を上げ、私生活も幸せな方々の習慣」を披露しました。

1.「今、ここ」を大切にし、偶然の出来事を「チャンス」に変える

 クランボルツの「計画された偶発性理論」を紹介。「偶然こそがチャンスを生む。与えられた仕事に誠実に取り組み、積極的かつ主体的に行動を起こして、手に入れたチャンスを生かしてほしい」

2.よい人間関係を構築し、周囲にサポーターを増やす

 「成功する人のところには、いい人しか集まらないとよく言われますが、本当かなという疑問に対する一つの解を大学院で見つけた」といいます。それは1995年にアルバート・エリスが提唱したABC理論。ある出来事(A)があり、結果として生まれる感情(C)は、出来事をどう解釈するかという自分の考え方のクセや解釈(B)次第という理論です。

 「成功する女性は、不快な感情が生まれそうになると、自分で反論して不快な感情を消し去ります。成功する人の周りにいい人ばかりが存在するのではなく、その方が人物を解釈するのがお上手で、まわりの方々とよい人間関係をつくっているのです」

3.失敗や逆境から学び、成功の糧として自分を変容させる

 成功している女性は失敗も繰り返しているが、失敗したときの解釈や対処の仕方が違うとのこと。「成功する人は失敗しない人ではなくて、失敗からきちんと学び、自分を変えられる人。失敗したら原因を分析して、課題を解決するような手を打ち、ピンチになってもリベンジする女性が多いのです」

4.自分の可能性に蓋をせず、臆せずチャレンジする

 女性は十分にできる力があるにもかかわらず、「私には無理」と臆してしまい、チャンスを逃すケースが大変多い、とも指摘します。

 「ジョブローテーションという横の移動や、昇進という縦の移動など、皆さんにはチャンスがたくさんあると思います。私なんてと思わずにどんどん獲得してもらいたい。失敗を不幸な出来事と捉えずに自分を成長させてくれる糧と思えば、いろんなことにチャレンジできて、自信がつきます。前向きな気持ちや積極的な行動が、チャンスや幸運を引き寄せます」