乾燥肌を防ぎ、うるツヤ肌を手に入れるためのスペシャルケア

 そこで今泉さんが「日常生活でできる乾燥肌対策」や「正しいスキンケアの方法」を教えてくれました。
 「まずは入浴時なんですが、お湯の温度を42℃以上に設定するのはあまりおすすめできません。40℃以下のお風呂にゆっくりと15~20分程度、つかるようにしましょう。こたつや電気毛布も発汗が促され、お肌の水分が蒸散してしまうため、長時間の使用は避けたほうがいいでしょう」

 また、日中過ごすオフィスでは卓上加湿器で空気を潤し、お化粧直しの時に乳液で保湿をするのが効果的。「化粧水スプレーもいいのですが、乳液でフタをしてあげたほうがお肌に水分をとどめてくれます」。普段の食生活では、ビタミンを多く含む食材を取ることが大切。特にビタミンB群を含む、カツオや納豆、ひじきを食べるのがおすすめです。ウオーキングやストレッチも血行を促し、肌の状態をよくしてくれるため、軽い運動を取り入れることも大事。
 正しいスキンケアの方法については、以下の4つのポイントを心掛けるといいそう。

1. クレンジング
 肌に負担の少ないクリームやミルク、ジェルで素早くメークオフを。「オイルは落とす力は強いのですが、皮膚にある天然の保湿因子まで取ってしまう可能性があるので、乾燥肌の方はオイルの使用は避けましょう」。

2. 洗顔
 たっぷりの泡で優しく洗い、ぬるま湯でしっかりすすぎます。「敏感肌の方は、界面活性剤の入っていない洗顔料がおすすめです。泡立ちはよくないかもしれませんが、力を入れずに優しく、しっかりと洗っていきましょう」。

3. 化粧水&美容液
 化粧水は500円玉2個分ぐらいの量を取り、手の温度で軽く温め、何回かに分けて優しくなじませます。美容液もワンプッシュなど決められた使用量を手に取り、顔全体になじませましょう。

4. 乳液&クリーム
 乳液を使う方は500円玉1個分ぐらい、クリームの場合はパール大2個分ぐらいの量を取り、顔全体に優しくなじませます。乾燥が気になる目元や口元、ほうれい線の部分はさらに重ね付けを。

 「1から4までの保湿ケアをしっかりと行うことで、潤いのあるツヤ肌に近づきます。肌の細胞が入れ替わるターンオーバーの周期は28日間(30代後半以上の方は1カ月半程度)なので、2、3カ月間は諦めずに同じケアを続けていきましょう。ケアをしても皮膚がヒリヒリしたり、かゆみがある場合は、我慢せず皮膚科を受診してくださいね」(今泉さん)

 これらのスキンケアの他にも、今泉さんから興味深いお話が。
「相手をパっと見た時に印象の7割を決めるのは『目』なのですが、その次に印象を左右するのが実は『顔の輪郭』なんです。年齢を重ねると皮膚がたるみやすく、輪郭もゆるみがちになるため、ぜひフェイスラインをマッサージしていただいて、スッキリと美しい輪郭を保っていただきたいです」。

 フェイスラインの引き締めやほうれい線対策に効果がある「舌体操」のやり方についてもアドバイス。「顎を上げて、舌を上に突き上げる動作を複数回行うと効果的です。でも、舌体操はくれぐれも誰も見ていない時にやりましょうね(笑)」などと、アンチエイジング対策についても笑いを交えながらたっぷりとお話しいただきました。