東京ミッドタウン(東京・港区)で11月30日(金)と12月1日(土)に開催された「WOMAN EXPO TOKYO 2018 Winter」。1日(土)には、横塚知子さん(デル コンシューマー&ビジネスマーケティング部 部長)によるトークセッション&交流会「外資系“学びの達人”がこっそり教えるマル秘ワザ~仕事でも家庭でも華麗に自己研鑽」が行われました。第一部のトークセッションでは、仕事と家庭を両立しながら、学びを続けるための秘訣をお聞きしました。第二部では、横塚さんと来場者との交流会が行われました。

 第一部の聞き手は、羽生祥子(日経xwoman編集長<日経DUAL創刊編集長>)。横塚さんは、外資系企業の女性リーダー職と、12歳と8歳の二人の子育てを両立しながら、毎日30分の英会話を欠かさず続けています。学びの時間をつくるための仕事や家事のコツ、自己研さんに対する考え方について、お話を伺いました。

20代でたたき込まれた学び方の基本

デル コンシューマー&ビジネスマーケティング部  部長の横塚知子さん
デル コンシューマー&ビジネスマーケティング部 部長の横塚知子さん

 横塚さんは、大学院生時代にベンチャー企業でアルバイトを始め、その後学生社員として入社。卒院後そのまま就職します。新規開拓営業を担当したことで、セールスという仕事の面白さに目覚めたといいます。

 「最初のアポイント取りから商談成立までを任せてもらえたので、セールスという仕事の面白さに夢中になりました。多くのことを学びましたが、特に印象に残っているのが、社長の『賢い奴よりも、笑って仕事をする奴には勝てない』という言葉。毎日の仕事を楽しむことの大切さを学ばせてもらいました」(横塚さん)

 セールスを続けるうちに、「どこに需要が多いのか」考えるマーケティングの面白さに気付いたという横塚さん。25歳でマーケティングとして車業界に転職しました。

 「2社目では、ものすごく仕事に厳しい上司の下につき、彼からマーケティングのイロハを学びました。資料の書き方から、考え方の基本まで。知識がない時は本を読み、それをとにかく紙に書き出し、整理して考えをまとめる、ということをひたすらやらされ、学び方を身に付けましました。私が今もマーケティングを続けていられるのは、この上司に出会ったおかげだと思っています」(横塚さん)

英語ができないまま外資系企業へ転職

 「海外で働き、視野を広げたい」という長年の夢をかなえるため、横塚さんは2005年にデルに入社し、中国に赴任します。採用面接を受けた時、横塚さんの英語力は「名前を言える程度」だったそうです。

 「採用担当をしてくれた上司が『あなたならきっとできるから、早く英語を身に付けなさい』と言って、英語力以外の私の経験や情熱に可能性を感じて採用してくださった。本当に感謝しています」(横塚さん)

 勤続13年目の今も「デルが大好き」と言う横塚さん。常に革新的で、チャレンジする機会を与えてくれる柔軟な社風と、素晴らしい考えを持った同僚達が最大の魅力だそう。

 「特に、私のチームのメンバーには毎日学ぶことがあり、日々ハッとするような気付きを与えてくれます。笑って働けるのは、尊敬する彼らのおかげです」(横塚さん)

効率を最大にする仕事術

第一部の聞き手は日経xwoman編集長<日経DUAL創刊編集長>の羽生祥子(左)
第一部の聞き手は日経xwoman編集長<日経DUAL創刊編集長>の羽生祥子(左)

 横塚さんの職場での1週間のスケジュール例を公開していただきました。時間効率を高めるため、社内ミーティングや、外部との会議など、同じ項目の予定は同じ日時に集中させています。

 「会議を長引かせず、目的を確実に果たすために、聞きたいことや知りたいことを事前に明確にしておくことを心掛けています。参加メンバーに目的を共有しておくこともあります」(横塚さん)

 仕事を進めるための予定だけではなく、横塚さんは個人的に、2週間に1回「議題のないランチミーティング」を行っています。他部署のメンバーと仕事に関係のない家庭の話などをして、人となりを知る機会を設けているそう。また、社内には「One on One」という、他部署の方と1対1で30分間話をするシステムがあり、お互いを知るための機会として活用しているそうです。