入院してもお見舞いに来てくれない相手で本当にいいの?

 「別れるきっかけになったのは、私の入院でした。今年の春に、盲腸で2週間ほど会社を休まなければならなくなったんです。その間、母が東京に来て身の回りの世話をしてくれました。以前から彼は『無職の間はご両親に紹介しないでほしい』と言っていたので、鉢合わせになるといけないと思い『親も来てるから、お見舞いには来なくてもいいよ』とメールしました。こういうときって、『いやいや、行くよ』って言ってくれるものだと思っていたんです。

 予想に反して、彼からは『わかった。お大事にね』とだけ。病室で天井を見上げながら、入院してもお見舞いに来てくれない彼氏で、私、本当にいいのかな、と毎日ぼんやり考えていました。

 入院中、母がずっと寄り添ってくれたことも大きくて、結婚に対する価値観も変わりました。20代の中ごろまでは結婚なんてしたくないと思っていましたが、今は『してもいいかな』と。そう考えると、やっぱり親と顔を合わせたくないと言う人とは結婚できない。私は、彼と別れることを決めました。

 別れるとき、就職したら教えてねと伝えたのですが、まだ彼から連絡はありません。自分から好きになる相手は結婚向きじゃないし、結婚って、『してもいいな』と思ったところでできるわけではないんですね。このまま恋愛していても、結婚にはつながらないでしょうか?」

 次回は、コンサルタントの西口敦さんが、今回の相談者・名取さなえさん(仮名)の恋愛を分析しながら、「このまま恋愛していても、結婚にはつながらないでしょうか?」という質問にズバリ、答えます。

文/大吉紗央里 写真/PIXTA