10年付き合った彼との別れ 引退した北島康介選手に共感

 「10年付き合った彼氏と別れた、と言うとなんだか大事に聞こえますけど、私自身はやれることはやったな、という感じです。悲しいとか寂しいとかではなく、『10年間ありがとう』って。引退するときの北島康介選手みたいな心持ちですね。

10年付き合った彼と別れた私。引退時の北島康介選手に思わず感情移入してしまった 画像はイメージ (C)PIXTA
10年付き合った彼と別れた私。引退時の北島康介選手に思わず感情移入してしまった 画像はイメージ (C)PIXTA

 学生時代から10年も付き合っていたら、結婚していてもおかしくないですよね。そうならなかったのは、彼がずっと無職だったから。地元と東京の大学をそれぞれ卒業して、私は東京のテレビ局で働きはじめました。B君は地元に残って、会計士の資格をとるために専門学校に進学したんです。私が社会人2年目のときは、『合格したら結婚する』みたいなことも言っていました。今思えば、あのころはまだ気持ちに余裕があったのでしょうね。

「主夫になってもいいんだよ?」

 卒業後3年経っていまだ就職しない彼を見て、私は別に、焦って就職しなくてもいいんじゃないか、と思い始めました。私には結婚願望はないのですが、もし人類が必ず誰かと結婚しなければいけないならB君と結婚したいなと思うくらい、彼との関係は良好だったし、一緒にいて安らぎました。それで、仕事も落ち着いてきたころ、『私の収入も安定してきたし、主夫になってもいいんだよ?』と提案したんです。でも、『絶対に嫌だ』ときっぱり断られました。ああ、彼にもプライドがあるんだな、と初めて気づいた出来事でした」