姉の結婚が知らず知らずのうちに与えた影響
大学時代、りかさんの恋愛リレキショに登場するのは3人の男性です。はじめは同じサークルのA先輩。目立って格好いいというタイプではありませんでしたが、何かと気がつく人で、誰にでも分け隔てなく接するところや、さりげない優しさにりかさんは惹かれます。大学1年の夏に思い切って告白するも、思いは届かず。10代最後の、淡い恋の思い出になりました。
大学2年の夏。今度は同じサークルのB先輩から告白されました。普段からサークルでよく話していたし、一緒にいて落ち着く相手だったので付き合うことに。1年間付き合った結果、りかさんはB先輩を振ってしまいます。理由は「結婚したいほど好きではないと気づいたから」。ちょうど同じころ、6歳上のお姉さんが結婚したこともあり、20歳のりかさんにも「恋愛」と「結婚」が地続きであるという意識が芽生えたのです。
結婚するならこの人だったのでは?
B先輩とは別れてしまいましたが、付き合ったことでりかさんには新しい交友関係が生まれました。B先輩の友人、C先輩です。B先輩は明るくて、新しい世界を見せてくれるところが魅力的な相手でした。一方のC先輩は、物静かで、趣味や価値観が合う相手。どこかミステリアスな雰囲気もりかさんの好みでした。そんなこともあり、B先輩と別れたあともC先輩との友人関係は続いていました。より正確にいえば、B先輩にないものを持っているC先輩に、りかさんは惹かれていたようです。
大学4年の春、話が盛り上がり、C先輩と二人だけで旅行に行くことになったりかさん。旅行中は友人として楽しい時間を過ごすにとどまりましたが、この旅行でりかさんは「この人とだったら一緒に生活したい」とはっきり自覚します。
もはや付き合っているも同然の関係だった二人は、その後もお互い明言はしないままデートを重ねますが、あるときC先輩から「家の事情があって、彼女はつくらないことにしている」と告白され、付き合わずに関係が終了。今でもりかさんは「結婚するならこの人だったのではないか」と、忘れられない存在になっているようです。