現代女性は、アンモニアの「疲労臭」に要注意
さらに髪の臭い。頭皮は汗を多くかきますし、皮脂の分泌も多い部位。髪の長い女性は毎日シャンプーしないという人も一定数いますが、できれば毎晩、きちんと洗ってニオイをオフするという習慣をつけましょう。ただし、面倒だから乾かさないで寝ると髪が傷むだけでなく、生乾きで菌が繁殖してかえって臭くなることもあるので要注意。
ボクが最近注目しているのは「疲労臭」と呼ばれるものです。その原因はアンモニア。体内で発生したアンモニアは通常、肝臓で分解されるのですが、疲労が蓄積されると肝臓の機能が低下し、血液に乗って全身に運ばれてしまうことによって悪臭が起こります。これが汗や皮脂と一緒になって外に出てニオイをとなるのです。
仕事にプライベートにと忙しい現代女性。この疲労臭が見過ごせなくなってきています。ちなみに肝臓の代謝が落ちるのは過労、ストレス、アルコールの大量摂取、肥満、便秘などです。
人は自分にとってなじみがないニオイほど敏感になります。男性にとってそれは、女性の化粧品や生理時の体臭であり、女性にとっては、男性の大量の汗や過剰な皮脂によるニオイなどがそれに当たるでしょう。
しかし「体臭がない人なんていない」ということを忘れてはいけません。女性であれ、男性であれ、程度の差はあるけれどその人独自の体臭は必ずあります。時にそれをフェロモンと呼び、魅力のひとつにさえなるのですから。
あまり神経質に考え過ぎる必要はありませんが、悪臭を発生させる原因とその対処法を知っておけば、周りの人を不快にさせることはグンと減少します。そう「ニオイケアはおもいやり」なんです。女性からいい匂いがしていて欲しいというのは、たいがいの男性の願望。無論、押しつけるつもりはありませんが、それが(勝手に)裏切られた時のショックはとても大きいのです。これを機会に、貴女の美容常識を考え直してみませんか?
文/藤村岳 写真/PIXTA
関連リンク
記事一覧ページはこちら ⇒ 【手抜きしていない? 男性美容研究家が教える「これがオンナの美容道」】
【藤村岳さんのFacebook】や【藤村岳さんのTwitter】でも発信されています。
フォローすれば、記事公開のタイミングも分かりますよ!