まつエクして営業成績UP

 さて、次はまつ毛のお話。以前、関西のTV番組に出演したときにとある男性芸人さんの変身計画で、まつ毛のエクステサロンへと連れて行きました。まあ、TV番組ですから劇的な変化を望まれまして、片目に120本を植えてもらったんです。やり過ぎですが、その変わりっぷりはすごかった。おかげでよいビフォー・アフターが撮れました。そのサロンで撮影の合間にセラピストさんから聞いた話だと、年々、男性のお客さんが増えているそう。まつエクまで男性が進出してきています。

 そういえばこの連載の担当の編集者さんと話していて、彼女が「女性政治家の映像を見ていると、小池百合子さんはマスカラ派、稲田朋美さんはエクステ派(+メガネ)でしょうか? お二人は対照的だと思います」とのこと。じっくり拝見したところ、たしかにその通り。メガネをかけているとマスカラでレンズが汚れがち。当たらないように上向きにカールさせたり、塗布しても根元だけという人もいるでしょう。つけまつ毛も同じ理由で、メガネをかける際には少し注意が必要。

 先ほども触れましたが、男性でもまつげエクステや透明マスカラなどまつ毛ケアをしている人が徐々に増えています。どういう理由からかというと、「目ヂカラがつくと、積極的になれ自信が持てた」「営業成績が上がった」「モテた」なんて人もいます。男性は女性ほどメイクによって変身ができず、見た目を変える術が少ない。そんな時に不自然にならず、でもどこかしら変われるのは目周りなんですね。だからこそ人気なのでしょう。

 人の印象は9割が顔だとして、顔の中でも6割が目周りによるという説もあるほど。眉毛を整えるのは男性の中で一般的になってきましたから、これから他人と差異を付けるのは、ズバリまつ毛なのです。

人の印象は9割が顔だとして、顔の中でも6割が目周りによるという説も (C)PIXTA
人の印象は9割が顔だとして、顔の中でも6割が目周りによるという説も (C)PIXTA

 それに伴って、まつ毛を養生する美容液の需要も増大。例えば資生堂プロフェッショナルの「アデノバイタル アイラッシュセラム(6g 税抜2300円)」や美人製造研究所の「イースペシャル プレミアム アイ&ラッシュ セラム(7g 税抜8000円)」などは男性でも使いやすいと隠れた愛用者がいるんですよ。

 このような時代に、まつ毛を大事にしない女性がいたら、かなり残念。さすがにつけま盛り盛りの古くさい女性はほとんどいないと思いますが、さりげなく、でもきちんと眉毛とまつ毛をケアしている女性は断然、輝いて見えます。これを機会に、貴女の美容常識を考え直してみませんか?

文/藤村岳 写真/PIXTA


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