働く女性の「ソロ活」についてアンケートをしたところ、「これからしてみたいこと」として多くの人が挙げたのが、旅行、外食、一人飲み、カラオケ、アウトドア……などでした。ソロ活には女性ならではのハードルや困りごとがあるのも事実。今回は旅行、カラオケなどのレジャーについて、一人時間を楽しむヒントを聞いていきます。

自由に気の向くままに、一人時間を楽しんでいます (C)PIXTA
自由に気の向くままに、一人時間を楽しんでいます (C)PIXTA

 一人だと寂しそう、一人だとつまらない……そんな「おひとりさま」時代は既に過去のもの。レジャーでも「ソロ」の増加ぶりは目覚ましいものがあります。

 前編に続いて、ソロ活によくある悩み解決のヒントを達人に聞きました。今回は、アンケートの「これからやってみたいソロ活」、「一人では無理だと思うソロ活」の項目でどちらも多かった旅行、アウトドア、カラオケを取り上げます。

【悩み(1)】女性一人だと宿が取りにくいことがある。一人料金の設定がない宿があったり、あっても割高だったりする。

 ぽっかり予定が空いた週末や、急に取れた休暇。好みや予定が合う誰かを探さなくても、気楽に一人で出掛けられれば最高ですね。でも、「一人」故の悩みや不便もまだあります。

 「女性の一人客を断る宿は確かに今でもありますが、相当少なくなっているはず。新しい宿ほど、むしろ女性一人客を歓迎するところが多いです」と言うのは地域活性化コンサルタントの水津陽子さん。

 ここ数年、インバウンド市場が急拡大したおかげで、京都、大阪、金沢など外国人観光客が多く訪れる観光地にはコストパフォーマンスのいい新しいホテルや、リノベーションして新装オープンするホテルが相次いでいます。そうしたところは融通も利き、女性一人客にとっても快適でおすすめだそう。

 ネットで宿の予約をしようとすると、二人料金の設定しかないこともありますが、直接電話をすると一人予約が可能な場合も。さらに、宿によっては、一人客が飛び込みでいきなり行くと警戒されることもあるので「直前でもいいのでネットから予約するか、電話を入れてから行くことをおすすめします」(水津さん)

 二人料金に比べると一人料金は割高なことが多いですが、宿泊料金は刻々変動します。「早めに予約を入れておき、キャンセル料が発生する期間の直前にもう一度予約サイトを確認すると、同じような宿泊プランがもっと安くなっていることがあるので要チェックです」(水津さん)。名古屋のように喫茶店のモーニングセットが充実している場所なら朝食なしのプランにしたり、温泉旅館でも周囲に飲食店があるなら素泊まりにするなど、いろいろなコスト削減策が取れるのも身軽な一人ならでは。

 ちなみに、人気観光地や都市で宿がなかなか見つからない時、水津さんのおすすめは、隣のエリアまで範囲を広げて検索すること。例えば京都であれば大津、大阪なら堺など。「京都」「大阪」だけの検索では出てこないすぐ隣のエリアに、移動時間はさほど変わらずコスパのいい宿が見つかることがあるようです。