最近、新聞やテレビなどのメディアで「eスポーツ」という言葉をよく見かけるようになった。先日のジャカルタ・アジア大会で、日本勢が人気サッカーゲーム「ウイニングイレブン」で金メダルを獲得したことでも話題となっている。eスポーツがオリンピック競技に選ばれるかに注目が集まったことは記憶に新しい。
eスポーツとは何なのか。なぜ注目されているのか、国内における状況と課題を解説していきたい。
ゲーム対戦を競技として捉えた「eスポーツ」
「eスポーツ」とは、エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)の略で、広義には「電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般」を指す言葉であり、コンピューターゲームやビデオゲームを使った対戦を競技として捉える際の名称だ。PCゲーム、家庭用ゲーム、スマホなどのモバイルゲームすべてを含んでいる。
Gzブレイン「eb-i」調べによると、「eスポーツ」という言葉の認知度は2017年8月時点で14.4%まで上がってきている。「ゲームがスポーツ」ということに違和感を覚える方も多いかもしれない。しかし、諸外国では既にeスポーツはスポーツとして認識が広がり、大会も数多く開催されている。中には一つの大会で総額数十億円の賞金が支払われたこともあり、市場の盛り上がりを感じられるだろう。