SNSで自宅や現在の居場所を特定

 あるブロガーの女性はFacebookで「今このレストランにいます」と写真を投稿して食事をしていたところ、知らない男性から「◯◯さんですよね」と声を掛けられて驚いた。「全体公開で現在の居場所を投稿していたのがいけなかった。それからは店を出る時に投稿したり、次の日に投稿したりするようにしている」と反省している。

 また別の女性は、元彼から復縁を迫られていたが、内緒で転居した。ところがある日帰宅の途中、元彼が家の近所にいるのを見かけてぞっとしたそうだ。「Instagramで投稿していた写真から最寄り駅を推定し、家の近くのコンビニの写真等から家のだいたいの場所を割り出して待ち構えていたよう。油断し過ぎでした」。

なんで引越し先を知っているの…? (C)PIXTA
なんで引越し先を知っているの…? (C)PIXTA

 SNSでは顔写真を掲載している女性が多い上、他の写真などの情報から自宅や勤務先などが推定できる例は少なくない。その結果、ストーカー被害などにつながる例も起きているのだ。

 なおSNSだけでなく、Googleストリートビューが使われた例もある。2018年2月には、大阪府でGoogleストリートビューで門の大きさや植木の手入れ状況等を下見し、侵入先を選んでいた犯人グループが逮捕されている。「◯日まで留守にします」というSNS投稿から知り合いに空き巣に入られた例もあるので、こちらも併せて注意したい。