高解像度写真で個人情報流出?

 「ピースした写真をSNSに投稿してはいけない」という話を聞いたことがあるだろうか。指紋はマンションのオートロック解除やスマートフォンのログインなどの生体認証に使われている。写真から指紋が読み取られてしまい、名前や生年月日などの個人情報と結び付いた形で流出してしまう可能性があるのだ。

 また、自撮りした写真に写る瞳への写り込みから、さまざまな情報が読み取られた事例もある。解像度が高過ぎる場合は、あえて画質を落としたりするなどの自衛策も大切だ。

スマホ自体のセキュリティーも高めよう

 スマートフォンは、撮影した写真や、友人の連絡先やメッセージなど、さまざまな個人情報の宝庫となっている。落としたスマホを悪意ある人物に拾われてしまい、個人情報と写真をネタにお金を脅し取られた女性の事例もある。

スマホのセキュリティーは万全ですか (C)PIXTA
スマホのセキュリティーは万全ですか (C)PIXTA

 スマホにはスクリーンロックをかけておこう。そして、iPhoneの場合は「iPhoneを探す」、Android端末の場合は「Androidデバイスマネージャー」を利用するようにしたい。これで盗難・紛失時には端末の位置を確認したり、遠隔操作でデバイスをロックした上で位置を追跡したり、個人情報をリモート消去できるようになる。

 個人情報流出などのリスクに気を付けながら、うまくスマホと付き合っていってほしい。

文/高橋暁子 写真/PIXTA