個性的な婚活模様をお送りしてきた本連載「こんな婚活アリなんです」も、いよいよ最終回。今回登場するのは、海外赴任中に婚活をして、見事成婚を果たしたバリキャリ女性。海外と日本の「超遠距離結婚」というレアケースを、東京・青山の結婚相談所「マリーミー」代表の植草美幸さんは、どのようにして成功に導いたのでしょうか?

超遠距離からの婚活&成婚は、どのように成功したのでしょうか イラスト/田中小百合
超遠距離からの婚活&成婚は、どのように成功したのでしょうか イラスト/田中小百合
◆今回の婚活女性◆
市原奈央さん(仮名)35歳
 海外駐在員として働くなか、「結婚は共通の文化を持つ日本人としたい」と考えて「マリーミー」に入会。一時帰国のタイミングを利用して婚活をスタート。

この気持ちはホームシック? まずは結婚する意思を再確認

 皆さんにとって、「結婚」は何のためにするものでしょうか? 今回ご紹介するのは、結婚したことで大きな安心と精神的な支えを手に入れた女性のお話です。

 相談者は、海外駐在員として働く市原奈央さん、35歳。彼女は、言葉も文化も違う国で仕事をするグローバルな女性ですが、だからこそ「結婚は同じ文化を分かち合える日本人としたい」と思い、一時帰国したタイミングで結婚相談所に入会。

 海外赴任中に婚活を進めるのはとても珍しいケースでしたが、家族や友人のいない場所で懸命に働く奈央さんの幸せをサポートしたいと思い、海外と日本での「超遠距離カウンセリング」がスタートしました。

 国際電話で話をしていくうちに分かったのは、入会直後の奈央さんには、「結婚自体に迷いがあった」ということ。

 結婚して人生のパートナーを得たいという思いはありつつも、それが本当の願いなのか、それともホームシックによる一時的な思いなのか、自分でも本心を見極められていないようでした。

 そのため、まずは「本当に結婚する人生を望んでいるのかを、改めて考えてみましょう」とアドバイス。

 海外で仕事をすることが第一優先なのか、パートナーを得ることが一番の望みなのか。将来的には子どもを産みたいと思っているのか、子どもを産みたいのなら仕事はどうしたいのか……など、さまざまな質問や選択肢を投げかけて、自分の本心に気付けるようにサポートしていきました。

 そして奈央さん自身も、改めて真剣に自分と向き合った結果、「結婚して子どもを産みたい」という気持ちを再確認。

 「この先、自分が海外で働き続けることを選んでも、日本に帰ることを選んでも、その決断を受け止めてくれ、一緒に人生を歩んでくれる人と結婚したい」という本心にたどり着きました。