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婚活で「お母さん」と言われた女医が選んだ、別居婚(3/3)

2018年10月18日

結婚は点でなく線、北海道×東京の「別居婚」で幸せに

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北海道から青森へ、遠距離お見合いで一目ぼれ

 では、景子さんはどのような方と結婚されたのでしょうか。

 彼女の夫は、6歳年下の公務員。全国各地への異動があるお仕事をされていて、当時青森にお住まいの男性でした。

 当時、景子さんにぴったりの方を探す中で、私はある男性のプロフィールを見てひらめいたのです。

 「この人は恋人の仕事や人柄に、敬意を持って接してくれるのではないか」

 「結婚に対して『こうあるべき』という固定観念が少ないのではないか」

 長年の勘を頼りにこう感じ取った私は、景子さんに「この男性とお見合いしましょう!」と提案。

 ただ、彼は6歳年下。彼女も、最初こそ「そんなに年下なんて無理ではないでしょうか」と言っていましたが、大変身を遂げて見た目も気分も華やかになっていた勢いで、青森に行ってお見合いをしてきたのです。

 その結果――。

 青森から帰ってきて、顔を赤くしながら、私に「夢を見ているかもしれません……」とつぶやく景子さん。

 そう。彼女は今の夫に、一目ぼれをしていたのです。

 ひとまず、夢ではないことを伝えて現実だと認識してもらいましたが、それでも景子さんは恋愛モードに突入したままの様子。

 会った時に、「青森まで来ていただいてありがとうございます。お口に合うか分かりませんが……」と言って、礼儀正しく菓子折りを差し出す誠実さに、心引かれたそうです。

 一方、男性のほうも、自分とは違う世界で自立している景子さんの生き方に魅力を感じ、さらに包容力を持った彼女の人柄に引かれたとのこと。

 実は、この二人こそ、私の推奨する「尊敬婚」の始まり。「年齢や年収は妻のほうが上。そして、夫もそんな妻を人として尊敬している」という「尊敬婚」の初代カップルが、景子さん夫婦なのです。

二人ならではのスタイル、「別居婚」を選択して幸せに

 彼女たちの場合は、「尊敬婚」に加え、さらに「別居婚」という結婚スタイルも選択しています。

 現在、景子さんは北海道に住み、夫は東京在住。飛行機で行き来しながら、月に何度か会うという結婚生活を送っています。

 一般的には「珍しい」といわれるスタイルかもしれませんが、今は女性も男性並みに働いて自立している時代。男女どちらかに合わせるだけが、結婚のあり方ではありません。

 女性がこれまでのキャリアを捨てたり中断したりして「結婚」するのではなく、「別居婚」をすることで、さらにキャリアを積み上げていく。そんな時代になろうとしているのです。

 長いスパンで結婚生活を考えてみれば、別居するのは数年~数十年のこと。どちらかが退職したら、改めて新婚気分で一緒に住むという方法だってあります。

 人生が「点」ではなく「線」であるように、結婚も「点」ではなく「線」なのです。

 景子さんが地元の北海道にこだわっていたならば、きっと今の夫とは縁がなく、また「同居婚」にこだわっていたのであれば、今の幸せもなかったでしょう。

 婚活中の方も、これから婚活をする方も、ぜひ景子さんのような長期的な視野を持って「結婚」を考えてみてほしいと思っています。「固定観念」や「思い込み」を捨てれば、きっと新たな可能性が見えてくるはずですから。

◆今回の教訓◆

・努力せずに結婚できる「魔法」はない。現実を受け止めて変化せよ。

・今の時代、「別居婚」だってアリ。

・「固定観念」や「思い込み」を捨てれば、想像以上の人と結婚できる。

結婚の形は、いろいろです (C)PIXTA

聞き手・文/青野 梢 イラスト/田中小百合、PIXTA

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Profile
植草美幸
植草美幸(うえくさ・みゆき)
結婚相談所マリーミー代表。千葉県出身。青山学院大学経済学部卒業。1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社・エムエスピーを設立、そこで培ったマッチング力を生かし、2009年結婚相談所マリーミーをスタート。著書は「婚活学講座 尊敬婚のすすめ」、「婚活リベンジ! 今度こそ、半年以内に理想のパートナーを引き寄せる方法」など多数。
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