当てはまった項目が0~1個の人
「疲れ目度」は小。大丈夫。目はあまり疲れていません。

当てはまった項目が2~6個の人
「疲れ目度」は中。目はやや疲れ気味です。早めにケアして疲れ目を解消しましょう。この連載で今後、紹介するセルフケアの方法は必読です。

当てはまった項目が7~10個の人
「疲れ目度」は大。かなり目が疲れているので、早急な対応が必要。眼精疲労の専門医を受診して治療を受けましょう。

「ちゃんと寝たのに目が疲れる」それは、眼精疲労?

 「目が乾く」「ショボショボする」などの疲れ目の症状を感じること、ありますよね。軽い疲れ目の段階なら一晩ぐっすり寝れば治るものですが、朝になっても疲れが取れない場合は、疲労が蓄積された「眼精疲労」に進行している可能性があります。

 「『たかが疲れ目』と特にケアをせずにそのままの生活を続けていると、目の負担が解消されずに疲労が蓄積されていきます。そのままにしておくと、頭痛、肩凝り、イライラ、集中力の低下、不眠、軽いうつ状態など、複合的な症状も出てくる『眼精疲労』の状態に進行します。『眼精疲労』まで進むと、なかなかセルフケアでは治りにくいこともあるので、早めの段階でケアすることが大切です」(森岡さん)

 原因不明の頭痛に悩まされ、内科や脳外科などを受診したものの異常が認められず、最終的に眼精疲労の治療をしたら頭痛が解消されたという患者さんも少なくないそうです。目周りの筋肉疲労が目の奥に伝われば目の奥の痛みに、脳に放散すれば頭痛が起きます。

 目を酷使することによって、さまざまな部分に不快な症状が出てしまうのです。

 パソコンやスマホ、タブレットなどのデジタル機器を使うと目が疲れやすいのはなぜでしょうか。森岡さんによると、デジタル機器には疲れ目を進行させる条件がそろっているそうです。