気になる彼や同性からも“もっとモテたい!”。そんな想いは誰の心の中にもあるはず。美容を知り尽くした美容ライター・長谷川真弓さんと、男性美容研究家・藤村岳さんが交代で書き綴る『モテる美容学』は、美容の観点からモテの心理までをひも解くふたりによる連載です。第3回のテーマは「先端美容~ネイル編~」です!

 こんにちは、男性美容研究家の藤村岳です。前回のオーガニック女子に続く、これまた難題のネイルについて。(長谷川さんのネイル考「女だからこそわかる、「スキ」を見せてはいけないところ」はこちら

 多くの男性は「ネイル、あんまり興味ないな。あ、でも、自分の彼女だったら、派手なのはイヤ」といったところ。だから女性は自己満足と割り切って思いっきり楽しめばいいいと思います。でも、こう言うと「モテる美容学」としては身も蓋もないですね。

 ちなみに最近、男性も甘皮を処理し、表面を磨くことをしている人はザラにいます。だから、ここでは長さの調整や表面のツヤだしなど基本ケアは当然のこととして、色や柄のお話しに限定します。

■ネイルを武器にするなら、1人だけを攻めるべし

 親友に3週間に一度、サロンで手と足を両方ケアするという女性がいて、彼女と会うと必ずその時のネイルの話題になり、「どう思う?」と意見を求められます。「これ、男の人に評判悪いけど、女子には人気」「今回は攻めてみた」「めずらしくガーリーでしょ?」といつも新しいことにチャレンジする、そんな彼女の影響からボクも仕事で出会うすべての女性の爪に注目するクセがつきました。

 その結果、月並みで申し訳ないのですが、万人にモテるネイルは、ケアされた素爪か、透明もしくは肌の色に近い優しげなピンクベージュ。変化を出しても白のフレンチをプラス、くらいということに。

 ああ、「そんなの知ってる!」という女性たちのお叱りの声が聞こえてきそうです。

 そこで、特定の人にモテたいなら「あなたのためにこうしたの」というアピールにしてはいかが?「どう思われるか」ではなく「どう思わせるか」というアプローチ。「貴方のスーツに合わせて、この色にしてみたの」と言われたら、男性にとっては奇抜なネイビーの爪だとしても「あ、そういうこと」とまんざらでもありません。いや、むしろうれしい。ただこれはお互い憎からず思っていることが前提。一方的にこんなこと言われたら、勘違いなストーカーです。

 ちなみにボクが最も残念に思うのは、色ハゲ。「だったら塗らなければいいのに」と。爪に垢が溜まっているのと同じくらい、だらしなく汚らしい。貼るタイプで地爪との間に隙間ができているのも残念な感じ。そこで、後半は嫌われるネイルを検証してみましょう。