「お手軽&高機能」なカミソリの需要が年々あがっている

 もう一方のホームケアはどうかというと、あるドラッグストアのバイヤーさんいわく、カミソリやブラジリアンワックス、ジェルなどのホームケアアイテムの売り上げが順調とか。女性用のカミソリにおいては、肌に負担のかからない設計がされ、口ひげや眉などのパーツに合わせたケアアイテムも充実しているので、需要はますます高まっていくと思われます。

 また、「サロンへは行かれない」という人向けの家庭用の脱毛器も見逃せません。私も以前、あるブランドの最新脱毛器を試す機会があったのですが、①家でケアができるという“お手軽さ” ②思っていたより痛みも少なかった ③パーツ毎のアタッチャーも付いているからいろいろな部位の脱毛が可能……など、クオリティーの高さに驚いたほど。母娘で使っているという家庭も少なくないそうです。

 ただし、どちらにしても安全性には気をつけましょう。特にカミソリやベリッと剥がすワックスタイプは正しい使い方をしないと肌を傷つけ、荒れてしまうこともあります。また、安さにつられて脱毛サロンを選び、あとで肌トラブルを起こしてしまったというケースも聞きます。キレイになるためのケアが逆に肌を傷つけてしまったという残念な結果にはなりたくないですよね。失敗しないために、脱毛経験のある友人に聞く、サロンへ行ってしっかり説明を受けるなど、信頼のおけるところを選びたいものです。

男性と美を競う時代へ?

 最近では、女性以上に男性の脱毛事情が多く取り上げられています。にしても、女性以上にせっせと脱毛サロンへ通ったり、私以上に色白でツルピカな脚(それも細くてキレイ)だと「ちょっと待ってーー」と言いたくなります。実際に、ツルピカくんと付き合ったことのある私の友人は、「(彼の)美意識が高すぎて、本人はそうでなくても自分に押し付けられているような気がした」と嘆いていました。いつの日か、美しさを競う対象が女性同士から対男性へと変わってしまったりするのでしょうか。「こいつには負けたくない」「彼よりキレイでいなくちゃ」なんて競いたくはないですよね(笑)。

 男性も清潔感があって見た目を気にすることは決して悪いことではありません。むしろ、その意識は持っていてほしいもの。でも、キレイの感度が女性より上になってしまってはちょっと受け入れられないかも……というのが私をはじめ、多くの女性の本音ではないでしょうか。

 そう、キレイの喜びは女性の特権です。それを奪わないでほしい、というのが正直な気持ちですよね。

文/長谷川 真弓

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