気になる彼や同性からも“もっとモテたい!”。そんな想いは誰の心の中にもあるはず。美容を知り尽くした美容ライター・長谷川真弓さんと、男性美容研究家・藤村岳さんが交代で書き綴る『モテる美容学』は、美容の観点からモテの心理までをひも解くふたりによる連載です。

 こんにちは。ライターの長谷川真弓です。さて、今回のテーマ「タバコとお酒」について。私も藤村さんの意見に概ね賛成。とくに香水を愛用するようになってからは、たばこのニオイが気になるようになりました。あの強烈なニオイが繊細な香水の香りを壊してしまうんですよね。

タバコが嫌われる理由はスメハラだけじゃない

 藤村さんも『タバコやお酒の嗜み方で問われる、あなたの人間力』で書いているように「スメルハラスメント」が話題になる時代。あなたも「吸った煙がすべて吸った人の中で完結するなら“ご自由に”と言えるけど、煙が自分のところに来るのは嫌。副流煙がタバコを吸わない人に害を及ぼすと聞いたら、なおさら自分の隣では吸ってほしくない」と思いませんか? 健康被害というのであれば、タバコは肌に大いに影響があります。肌や髪、爪を作る細胞を一瞬で壊してしまうのですから……。どんなに栄養効果の高い化粧品を使っていてもこれでは意味がないですよね。

 以前、一枚の画像が美容業界で話題になったことがありました。50代くらいの双子の姉妹の顔画像です。一卵性だったので顔は似ているのですが、ひとりは高揚感のあるツヤ肌。目元に多少のシワはあっても活き活きした感じが伝わってきて、「素敵なマダム」という印象。もうひとりは、目はくぼみ、シワだらけ。肌もどんよりとくすんでいて、「健康的な肌」とはお世辞にも言えない状態。「この姉妹の見た目の差は一体何?」と驚きましたが、その差はなんと“喫煙の有無”。喫煙をするとこんなにも肌に影響が出るものかと二重に驚きました。

 個人的にタバコをおすすめできないもうひとつの理由。それはタバコを吸う仕草や姿勢がカッコよくないから。余計なお世話って言われそうですが、このモテる美容学の連載1回目の『女から見た、「電車の中でメイク」、あなたはその仕上がりで満足ですか?』でも書いたように電車でメイクをする、あの姿に匹敵するくらいキレイに見ないんですよね。頬にファンデーションをつけたり、目を見開いてマスカラを塗ったりする姿……って美しくありませんから。

 なかには「おいしそうに吸うな」というタバコが似合う“雰囲気美人”もいますが、それはごく僅か。タバコに口紅がついているのを“良しとしない”人も結構多いとか。しかも、同性からの意見が多いというのも何となくわかります(きっと男性はそこまで気にしてないでしょうね)。今は清潔感、ヘルシーがカッコイイ&好感の持てる女性といわれる時代。タバコはそれに逆光するアイテムだと思うんですけどね。

(C)PIXTA
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