■ダイエットをする本当の理由は、他にある!?

 私の周りにいるダイエットに成功した女性たちは、1年で5キロ減は当たり前、中には7キロ減、3ヵ月で10キロ減! という強者揃いも。彼女たちに共通するのは、表情は自信に満ち溢れ、美しい大人の女性になっていたこと。そうなると聞かずにはいられません。

「ナゼここまで痩せようと思ったの?」

 長年の親友は「電車の窓越しに見える自分の姿がやぼったくて、そんな自分を見るのも嫌だった」と言います。代謝が下がり、重力で体のラインが崩れていくのはまぎれもない事実だし、フェイスラインから首、デコルテのお肉がなくなると寂しい印象に見えることも……。歳を重ねると、見た目印象は深刻な問題なのです。でも、痩せようと思った本当の理由は別にあったとか。それは「自信を取り戻すため」。見た目印象以上に心の問題があったのです。「自分に自信を持ちたい」この気持ち、わからなくもないですよね。

 たとえば一度聞いたら忘れられないド派手な音楽とともに、体験者のBEFORE−AFTERの姿が映るスポーツクラブのCMを観て、「お金かけて痩せてもね……」「どうせ戻っちゃうでしょ?」と心のどこかで思っていたりしませんか? それが身近に体験者がいたらどうでしょう? スポーツクラブのCMうんぬんじゃなく、「私にだってできるハズ!」と闘志をメラメラと燃やしてしまうのではないでしょうか?

 私は、やる気スイッチを入れてくれるこの感情を“ヘルシーな嫉妬”と呼んでいるのですが、こういう感情はどんどん持つべきだと思っています。

■ダイエットは、ハマらないと結果が出ない!

 「やるからには期間と目標を決めて、とことんやるべき。まずは、食生活の見直しをすること」と友人は言います。「空腹に耐えられなくなったとき、いつも体重計に乗っていた」「夜8時以降は全く食べない」「3ヵ月間は禁酒」「外食は一切なし。ランチは手作り弁当を持参」……など知っている内容ばかりだけど、いざ実行に移すと本当にキツい。続けるのはしんどいけれど、これを乗り越えないと結果が出ないこともわかっている。相当な覚悟を持って挑んだ結果なのですね。

 飲むことも食べることも好きな私にとっては簡単な話ではないけれど、彼女たちの華麗なる変身っぷりを見て心が揺さぶられたのは事実。  先月、結婚披露宴に出席したとき、隣に座ったライターさんが見違えるほどキレイになっていてびっくり。ノースリーブのブラックドレスから伸びた腕は本当に美しく、そのテーブル席では「ダイエット必殺法」の話で持ちきりでした。

 やはり、こういうのを見ちゃうとね……本気でダイエットをせなあかん、と。今年の目標は「本気でダイエット」。一年後にモテ組に入っていられるよう、頑張りますよ。

文/長谷川真弓、写真/PIXTA