「お金を貯めれば幸せになれるのでは?」「貯蓄が1000万円以上ある人は、好きなものが何でも手に入れられそう」という声も耳にしますが、実際はどうなのでしょうか。――今回は彼との別れもお金との付き合い方を変えるきっかけになったという38歳の貯蓄3000万円女子に心の内を聞きました。

第1回 読者の「貯蓄事情」大公開 平均貯蓄額939万円
第2回 貯蓄1000万円女子の生活費大公開 削れないのは?
第3回 貯蓄1000万円女子は1年間にいくら貯めるのか
第4回 働く女性の最高の自己投資とお金の失敗 何にいくら?
第5回 1000万円貯める女子 貯蓄を意識して変わったこと
第6回 貯蓄1000万円女子の習慣 ○○が得意で○○がない
第7回 貯蓄1000万円女子が実践 効率よく貯める法則3つ
第8回 月収20万で貯蓄1000万円 幸せ独身女子の貯め方
第9回 貯蓄5000万円以上バツイチ既婚子あり37歳の幸せ
第10回 貯蓄2500万円女子が実践する仕事力&収入アップ術
第11回 彼との別れも転機に 貯蓄3000万円女子の人間関係【今回はここ】
 

F・Nさん(38歳)
公務員・事務
独身、一人暮らし、彼なし

手取り年収:320万円
貯蓄(投資)総額:3000万円
人生満足度:80点

投資の入り口として、投資信託の積み立てからスタート

――F・Nさんの現在貯蓄は3000万円。貯蓄に目覚めたきっかけについて教えてください。

 「就職してお給料をもらうようになったタイミングです。親や祖父母が株をやっていたので、いつか株をやってみたいと思っていました。でも、いきなり株を買うというのは勇気がいります。知識もお金もなかったので、まずは投資信託の積み立てをやってみようと思いました。

 10年ほど投資信託の積み立てをやってみて、プラスになっていたので、投資はあまり怖くないと思うようになりました。株主優待の記事なども読んで、配当金や株主優待をもらえるという点にも興味を持ち、最近は株主優待がある株も買っています」

――今はどのように貯蓄をしているのでしょうか。

 「就職してすぐに、純金積み立てを月に1万円で始めました。また少しずつ投資の幅を広げ、投資信託の積み立てを月に1万円、円高になったタイミングで米ドル年金積立月1万円、豪ドルMMFを月1万円積み立てるようになりました。公務員でも、個人型確定拠出年金(愛称:iDeCo)が今年(2017年)からできるようになったので、さっそく月に1万2000円で始めました。現在はさらに月に2万5000円を投資用資金として別の口座に移しておき、ある程度たまったら株を買っています。

投資の積み立てをコツコツと始めました (C) PIXTA
投資の積み立てをコツコツと始めました (C) PIXTA

 これまでは、リーマンショックなどで一時的に資産がマイナスになって落ち込んだりもしましたが、いつかはプラスになると思って積み立てを続けていきました。現在はちゃんとプラスになっているので、積み立てというのは効果があるんだなと実感しています。

 新入社員時代は手取りも少なく、一人暮らしをしていたのでなかなか増えず、貯蓄が500万円になるまでは、結構時間がかかったように思います。でも、金額を気にせずにコツコツ貯めていった結果、20代後半くらいに800万円に到達し、そのあたりから増えるスピードがアップしました。投資をしていたことも大きいかもしれません。

 お金が口座に残っていると使ってしまうタイプですが、先取りでどんどん貯めていたり、投資の積み立てに強引に使っていたりするので、いつの間にか資産が増えているように思います」

――既に3000万円も貯蓄がありますが、目標額はなんと1億円! だとお聞きしました。

 「はい、少し先の話ですが、リタイア後に悠々自適な生活を送りたいので、1億円貯めたいと思っています。それには、単に貯金するだけでは増えていかないので、投資を続けていくことが重要だと考えています。今は投資に重きを置きすぎているかな(現資産の95%)と反省していますが……私は独身ですし、今後住宅を買う予定もないので、じっくり研究をしながら株を買っていきたいです。株主優待で有名な桐谷広人さんみたいに、いつか株主優待で生活できるようになったら、毎日面白いだろうなあ…なんて考えています。あくまでも夢ですけどね(笑)」