1.目標を確認する

 同僚の評価が気になって嫉妬してしまうときは、あなたの「視野が狭くなっている」というサインです。いわゆる、「どんぐりの背比べ」をしているだけなのです。

 本来、会社の同僚は、あなたのライバルではなく、仲間です。協力したり、切磋琢磨し合うことで、より価値のあるものをお客様に提供するのが仕事です。それなのに、「どんくりの背比べ」で勝つことを目的にしてしまうと、ライバルに勝てば傲慢になり、ライバルに負ければイジケてしまいます。これほど生産性の低いことはありません。

 そうはいっても、私自身も数えきれないくらい嫉妬してきました。人からの評価を気にし過ぎるあまり、疲れ果ててしまったこともあります。

 そんなときは、ちょっとだけ目線を上げればいい。目線が高くなれば、目の前のちょっとした差に一喜一憂しなくなります。顔を上げて遠くを見るために必要なのは、あなた自身の目標を再確認すること。そのために下記のような質問を自分に投げかけてみてください。

「そもそもなぜ、この会社に入ったのか」
「何のために働いているのか」
「どんなときに、やりがいや充実感を感じるのか」

 それが分からないと、自分の目指すべき方向が分かりません。自分がどこに向かっているのか、自分がどうなりたいのか、を思い出すのです。

 そうすると、同僚や後輩は足を引っ張り合う対象ではなく、協力し合える仲間という見方が、できるようになっていきます。