1.2つの締め切り
報告書やプレゼン資料の作成、中長期にわたるプロジェクトなど、手間暇がかかる仕事ほど後回しにしがちです。
一般的に、私たちは時間に余裕があればあるほど、作業を先延ばしにしてしまい、最後に追い込まれてギリギリになって着手する傾向があります。これを、パーキンソンの法則といいます。
例えば、2カ月後にプレゼンを控えている場合、「準備に2カ月も使える」と誤解して、油断してしまうことがあります。でも、実際には、日々の定型業務や急ぎの案件などもあるので、後回しにしていたら、重要な案件なのに2時間しか時間を確保できなかったということにもなりかねません。
それを避けるためには、手間暇のかかる仕事をしっかりスケジュールに入れます。具体的には、次の2つの締め切りを決めて、すぐにスケジュールに書き込むのです。
1.いつ手をつけるか
2.いつまでに仕上げるか
多くの人は、「いつまでに終わらせる」という仕事のデッドラインは設定しますが、「いつから取りかかるのか」というスタートラインを設定することをしていません。
「いつから始めるか」というスタートラインを決めるだけで、仕事を後回しにしたり、放置しているような感覚から解放されるので、目の前の仕事にも集中して取り組むことができます。