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プチ毒母と距離を置いて、自分も家庭もハッピーに!(3/3)

2018年12月5日

第6回 母から受けた傷やトラウマと向き合った香菜さんの解放ストーリー

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母、私、娘…母子3世代の摩擦。この連鎖を断ち切りたい!

――長女が2歳、3歳と成長するにつれ、自我が芽生えた。香菜さんと娘は、たびたび衝突するようになったのだ。

香菜さん これがまた、娘が我が強くて(笑)。言うことを聞かない娘にイライラして、怒る頻度が増えていきました。そんな中、2人目の息子が産まれます。この時ばかりは里帰りはやめたんですが、今度は母が息子に会いたいと連日、熱いラブコールを送ってきたんです。

 ある日突然、母が「桃をたくさん買ったから!」と自宅にやって来まして。息子に会いたいがための口実なのですが、母の独りよがりの行動にカチンと来た上に、娘の不機嫌が重なり、もうイライラがMAXに。娘を今までにないぐらいの大声で怒鳴りつけてしまいました。それを見ていた母がさらに私を叱り、母子3代にわたる大ゲンカに発展してしまいました。

 この事件の後、冷静になって振り返ってみた時、「このままじゃ誰も幸せになれないな」と思い始めました。思い通りにならない娘に何とか言うことを聞かせようとイライラしながら、叱り飛ばしている。「それって母親と似たようなことをしていないか?」と思ったんです。

 なぜ、こうなってしまったのか……? 考えてみると、自分の中でこんな図式が思い浮かびました。

「母からありのままの私を受け入れてもらえなかった」
→「私自身がありのままの私を受け入れられない」
→「娘のありのままの姿を受け入れられない」

 3世代で負の連鎖が続いているなぁと思ったんです。もしかしたら母自身も、ありのままの自分を受け入れられていないのかもしれません。

 ただ、ここで私が断ち切らないと、娘を自分と同じような目に遭わせてしまう。そう思ったら、何かを変えないといけないと思いました。

母とキッパリと距離を置き、自分の人生を生きると決意した

――まず自分自身の精神バランスを保つために、月1で実家に帰る習慣をやめ、どんなに「さびしい、会いたい」と言われてもキッパリと断り、母親と距離を置くことを決意。同時にこんな地道な取り組みも始めた。

香菜さん 今まで母や周りの人に合わせてばかりで、自分の思いを認めてこなかったので、本音を大事にしようと思ったんです。気乗りしないお誘いや付き合いのボランティアなどはお断りして、その分自分が本当に行きたい場所へ出掛けるなど、やりたいことをするようにしました。

 そして、「どんなにダメな自分でも決して責めないこと」を自分と約束。夫にも心の内をさらけ出し、不器用で片付けが嫌いでスピーディーに物事を処理できない、そんな自分も全部OKにしました。

 ただ、続けるのが苦手なので、ブログを始めてそのチャレンジや葛藤の様子を毎日つづって励みにしました。そうやって1カ月間続けていくと、だいぶ心が楽になって。すると、母のことも娘のことも客観的に見られるようになったんです。

 私のケースでは、母に対して敏感に反応し過ぎていたなと思えてきました。例えば、母は普通に話しているだけなのに「こうしなさい!」と言われていると解釈して、嫌になっていたなって。現に母は、高校からは口うるさく言わなくなっていましたし、今も一緒にいるわけじゃありません。なのに、「母が来るだけで嫌!」とアレルギー反応を起こしていた。そのことに気付きました。

 娘に対しては、駄々をこねたり、わがままを言ったりしても「なんか、かわいいな」とほほ笑ましく感じるようになってきました。

「私は私でいい」と思えるようになった

――自己改革を始めて3カ月がたった今、どんどん自分を受け入れられるようになったと香菜さん。仕事でも自分の意見を堂々と話せるようになり、仕事のできる同僚への引け目も感じなくなったという。

香菜さん 「私は私でいい」と思えるようになったからだと思います。自己肯定感が上がるにつれ、なぜか娘が反抗する機会が減っていって(笑)。恐らく私が自分自身を受け入れられたことで、娘のこともありのまま受け入れることができ、彼女自身が伸び伸びしてきたんじゃないかと思うんです。

私は私! 楽しんで生きていきたいと思えるようになりました イラスト/PIXTA

 私が向き合うべき課題を、身をもって教えてくれた娘には本当に感謝しています。母ともきっと、自然体で笑って話せる日が来るはず。そう信じて、私は私の人生を大切に、楽しんで生きていきたいと思っています。

***

 さて次回は、慣れ親しんだ会社を思い切って辞めて独立し、自分らしい仕事で輝いている沙織さんのストーリーをお届けします。お楽しみに!

文/伯耆原良子 イラスト/PIXTA

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Profile
伯耆原良子
伯耆原良子(ほうきばら・りょうこ)
フリーライター・エッセイスト。早稲田大学第一文学部卒業後、人材ビジネスを経て、日経ホーム出版社(現・日経BP社)で編集記者に。2001年に独立後、雑誌や書籍、Webなどで執筆多数。企業のトップから学者、職人、芸能人まで1000人以上にインタビュー。人生ドラマや心模様をよりリアルに、色鮮やかに描くことを得意とし、「幸せに生きるために大切なエッセンス」をストーリーに込める。LIFEエッセイスト「りょうみん」の名前でブログを更新。公式HP
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