幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2018」は、各メーカーの新作や人気タイトルが集結する、アジア最大級のゲームの祭典。普段からゲームに親しんでいる人はもちろん、「これからゲームをやってみたい!」という人も楽しめるイベントです。9月22日(土)・23日(日)の一般公開に先駆け、ゲーム総合誌「週刊ファミ通」の副編集長・嵯峨寛子さんに、東京ゲームショウの魅力を伺いました。
【後編】ゲームで人間関係&行動範囲が広がる どれをプレイすべき? 9月19日公開予定
ゲーム競技を観戦して盛り上がる「e-Sports X」
ゲーム初心者の人は聞き慣れない言葉かもしれませんが、日本はもちろん世界各地で盛り上がっているゲーム競技があります。
その競技とは、複数のプレーヤーで対戦したりポイントを競って勝敗を決めたりするゲームを、「スポーツ競技」として捉える「eスポーツ」(エレクトロニック・スポーツ)。
スポーツの大会と同じように、ゲームのプレーヤー同士が会場で対戦し、その様子を客席や動画で観戦することができます。
「今年の『東京ゲームショウ2018』の見どころは、昨年よりもさらに規模を拡大して行われる『eスポーツ』ですね。会場では『e-Sports X』(イースポーツ クロス)と題して、二つの特設ステージを設置。それぞれ約600の客席を設けて、さまざまなゲーム競技を開催します」
9月22日(土)には「パズドラ」や「ドラゴンボール ファイターズ」、9月23日(日)には「ぷよぷよ」や「ストリートファイターV アーケードエディション」など、普段はゲームをしない人でも聞いたことのあるタイトルを実施。
競技を観戦するのが初めての人でも盛り上がれるそうですが、「eスポーツ」にはどのような楽しみ方や魅力があるのでしょうか。
「ゲームに詳しくなくても、見ていて熱くなれるところが魅力です。『ストリートファイター』などはまさにそうで、スクリーンに映し出された映像を見ていると、本当に格闘技を見ているような盛り上がりを体感できます。一瞬の読み合いというか、『どうしたらそんな神業的な動きができるんだろう』と、選手の技に感動することもあります。
チームで戦う競技の場合は、同じチームの仲間が次々に倒されていくなか、一人残った選手が大逆転を起こすこともあります。そうした逆境を乗り越えて勝利する場面に出合うと、たとえルールが分からなくても面白いと感じられるはずです。
選手たちが本気で手さばきや反射神経を競っているので、見ている側も、思わず声を上げて応援したくなるような体験ができると思います」
ゲームによって、繰り出す技や必要な能力が異なるので、プロのプレーヤーたちは、まさにスポーツ選手のように毎日練習に励んでいるんだそう。
「極めるために、動体視力を鍛えたり、特別なトレーニングを積んでいるプレーヤーの方もいらっしゃいます。プロとして活躍する人のなかには、賞金で生計を立てる方もいるほどなので、『eスポーツ』は今後ますます注目されていくと思いますよ」
実は、オリンピックの種目としても採用される可能性があるといわれている「eスポーツ」。まずは「東京ゲームショウ2018」で、その盛り上がりと感動を味わってみましょう。