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平成最後! 私たち女子が「もう、しなくていいこと」

2018年12月25日

昭和の女性たちから進化を遂げた、平成を生きた私たちの軌跡

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 夏休みにハロウィーンにクリスマス、何をしても「平成最後」の枕ことばが付くことに感傷的になる人もいれば、ハメを外す免罪符にする人もいて、みんながザワザワ、少々落ち着かなかった平成30年。平成元年に生まれたベビーが立派な三十路へと歩み入らんとする年、「平成最後」を生きるあなたも私も、昭和の女たちからどんな進化を遂げたのでしょうか。

平成を生きたあなたも私も、どんな進化を遂げたのでしょうか(C)PIXTA

それまで素足だった女性たちにゲタが回ってきた

 平成終了から遡ること5年ほど前、「女性活躍推進」が日本政府の旗振りによって満を持したかのように広まって、他の先進国に比べてあまりにも低い女性管理職比率を上げねばと、それまで旧態依然の(社内)政治では視界外だったような女性が要職に抜てきされるというダークホース人事が相次ぎました。

 それを見て、「女だからって、ゲタ履かせてもらいやがって」という、ちょっと聞き苦しい妬みの声がどこからか上がったのも事実です。それまで素足だった女性たちにゲタが回ってきた。でもその時社会は、そのゲタこそむしろ本当は「男性が当然のものとして履いてきたが、これを機に脱がされた」ゲタであったことに気付いたのではなかったでしょうか。

 私は、平成最後の女たちは自覚的に「女性活躍推進」のゲタを借りて履き、視界が高く広くなったことで得られる経験を十分にエンジョイし、正しく騒がれ、正しく騒ぎ返して「女は変わったんだぜ」と知らしめ、日本社会の進歩に貢献したと思います。

 でも女が「女性活躍ゲタ」を借りたのは初めの2年程度です。ゲタでは走りにくいから、充実して忙しい人生を過ごす女たちは、ゲタなんてさっさと脱いでしまいました。今やフラットシューズやスニーカーを履いて、機動力高くご機嫌で走り回っている女たち。これまでの経緯は「あるべき平衡へ、ようやく到達するために必要なプロセス」だったように私には見えます。

 今思えば平成の最後の数年で、風向きがガラリと変わりました。女性活躍推進とか、働き方改革という新しい風が、確かにそよそよと、場所によってはごうごうと吹いています。それによって散り去っていく枯れ葉もあるということです。

平成プログレと昭和レトロ

 2017年のCMで、「ボスが出社したのに、誰もいないガランとしたオフィス」が描かれました(堺雅人さん主演 サントリーコーヒー・クラフトボスCM「新しい風・誰もいない」篇)。

 「あれ、今日、誰もいないの?」
 「社長とマネージャーはコワーキングスペース。村山さんと松下さんとクミちゃんは有給消化中。田中さんはリモートでミーティングってことで、皆来てません」

 「(ボス、Skype画面に向かって)なんで会社に来ないんだ?」
 「(Skypeの向こう側、育児中の男性社員)なんで行かなきゃいけないんですか?」

 キャストの淡々とした演技力によってクスリと笑える、私の大好きなCMですが、私は「これは平成プログレだ」と感じました。

 そこには現代の「働く」に起きた大激変が描かれていました。「働く」とはもう、オフィスに行って自分のお尻で椅子を物理的に温めるということじゃないのです。オフィスに詰め込まれ、家族よりも長い時間を従業員同士で頭を突き合わせて送る人生はもう過去のもの。同様に、玄関ドアの内側に閉じ込められて、女性だけが家事と子育てを一身に背負う人生も、もう過去のもの、昭和レトロなのです。

私たちの働く環境は、確かに大きく変わった! (C)PIXTA

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河崎 環
河崎 環(かわさき・たまき)
コラムニスト。1973年京都生まれ、神奈川県育ち。家族の転勤により桜蔭学園中高から大阪府立高へ転校。慶應義塾大学総合政策学部卒。欧州2カ国(スイス、英国ロンドン)での生活を経て帰国後、Webメディア、新聞雑誌、企業オウンドメディア、テレビ・ラジオなどで執筆・出演多数。多岐にわたる分野での記事・コラム執筆を続けている。子どもは20歳の長女、11歳の長男の2人。著書に「女子の生き様は顔に出る」(プレジデント社)
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