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「丁寧な暮らし」の正義と呪縛 何が豊かな人生か

2018年6月13日

家事代行、コンビニ飯でも、丁寧に生きていないわけではない

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 我ながら雑な人間なもので、丁寧な暮らしをしている人に憧れがあります。

 例えば、毎年この時期になると梅酒を漬けている、とか。植物の命を最後まで慈しんであげられるように、庭で育てている草花をドライフラワーにしてリースに仕立てているとか。趣味はパン作りで、毎朝焼き上がったばかりのパンの香りが幸せよ、とか。

 それらの言葉には、この原稿をパソコンでポチポチと書きながらコンビニのぶっかけうどんをすする口と手を一旦止めて、人生から考え直してしまうくらいの浸透力があります。

昼ご飯はいつもこんな感じ。「丁寧な暮らし」には憧れがあります (C)PIXTA

「私、丁寧じゃないダメ女です」という自虐

 ぶっかけうどんをすするのを一旦止めて人生から考え直しかけた私ですが、2秒で食事に戻りました。やっぱり梅酒は飲むけれど漬けませんし、そもそも庭で花を育てていないし、そういえば朝はご飯派です。

 できないものはできない。というより、しないものはしない。私の信条は「それが得意かどうかは、継続した日々が最も直接的に証明する」——つまり、続かないことは得意じゃない(から、諦めよう)。裏返すと、続いているということはすなわち「得意」「向いている」という証拠なのではないでしょうか。ということは、焼きたてのパンの香りよりも私にはコンビニのぶっかけうどんのねぎとだしの香りが向いている。

 憧れとは、手が届かないからこそ生まれる感情なのです。

 でも、気になってしまうのは、そういう「丁寧な暮らし」には有無をいわさぬ正義があるところ。

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Profile
河崎 環
河崎 環(かわさき・たまき)
コラムニスト。1973年京都生まれ、神奈川県育ち。家族の転勤により桜蔭学園中高から大阪府立高へ転校。慶應義塾大学総合政策学部卒。欧州2カ国(スイス、英国ロンドン)での生活を経て帰国後、Webメディア、新聞雑誌、企業オウンドメディア、テレビ・ラジオなどで執筆・出演多数。多岐にわたる分野での記事・コラム執筆を続けている。子どもは20歳の長女、11歳の長男の2人。著書に「女子の生き様は顔に出る」(プレジデント社)
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