9月21日~24日まで、東京ゲームショウ2017が幕張メッセで開催された。36カ国・地域から609企業・団体が出展した同展示会。初日に会場を訪れた外国人に、東京ゲームショウに何を見に来たのかを聞いた。

名前:マヌエル・メディーナさん(左)、ハビエル・ガルサさん(右)

出身国:メキシコ

職業:オンライン・ゲームマガジン関連

メディーナさん:東京ゲームショウには何度も来ていますが、宣伝に比べ中身が伴わなくなってきているように思います。今年注目しているのは、最終日に行われるe-Sports(ゲームをスポーツのように見立てて競ったり、観戦したりするもの)の「ストリートファイターV 昇龍拳(SHORYUKEN) トーナメント」です。

 また、インディーズのゲームにも注目しています。インディーズには面白いものを発見することがあって、日本のゲームではなかったけれど、東京ゲームショウで、面白いハッキングのゲームを見つけたことがあります。


ガルサさん:カプコン、バンダイナムコエンターテインメントといった日本の会社のゲームは、いろいろ作り方が面白いところがあります。特にアニメを用いたゲームが面白いですね。2年ほど前までは、まだいかにもCGを見ているという感じでしたが、最近では本当にアニメを見ているようで、その世界に入り込んだような感覚を楽しめます。

 近年話題のVR(仮想現実)については、本当に満足できるものが登場するにはまだ時間がかかるでしょう。問題は30時間、40時間遊べるようなソフトがないこと。日本人に人気のある「初音ミクVRフューチャーライブ」(セガゲームス)などは、開始してから2時間半でプレイが終わってしまい、めちゃくちゃ短い。VR機器の性能も不十分です。VRの本格的なレベルアップは、今年から始まるという状況ではないでしょうか。今回は、サードパーティーが作ったゲームも見てみたいですね。

文・写真/大塚千春

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