幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2017」(以下、ゲームショウ)は、各メーカーの新作や人気タイトルが集結する、アジア最大級のゲームの祭典。普段からゲームに親しんでいる人はもちろん、あまりなじみがない人でも楽しめるイベントです。9月23日~24日の一般公開にさきがけ、ゲーム総合誌「週刊ファミ通」の副編集長・河合里枝さんに、女性ならではのゲームショウの楽しみ方を聞きました。

没入感と臨場感がVRの醍醐味

 ゲームにそれほど詳しくなくても、「VR」(バーチャルリアリティー/仮想現実)という言葉を聞いたことがある人は多いはず。

 VRとは、コンピューターによって現実とは異なる空間をつくり上げ、まるでその世界の中にいるかのような感覚を味わえる技術のこと。この技術を活用したのが「VRゲーム」です。プレイする際には、頭に「ヘッドマウントディスプレイ」と呼ばれる装置を装着します。作り込まれたゲームの世界に没入することで、本当にその空間にいるかのような臨場感を味わうことができます

「週刊ファミ通」副編集長 河合里枝(かわい・りえ)さん
「週刊ファミ通」副編集長 河合里枝(かわい・りえ)さん

 もちろんゲームショウでも、VR体験はイチオシ。女性が楽しめるとっておきのVRゲームを、河合さんが教えてくれました。

 「女性向けの恋愛ゲームを展開するボルテージのブースに、キャラクターと挙式体験ができる『挙式VR』が登場します。イケメンと本当に式を挙げているようなドキドキ感を味わえると思いますよ。昨年同社が発表した『椅子ドンVR』も女性に好評だったので、ぜひ会場で体験していただきたいですね」(河合さん)

思わずのけぞったVRでの椅子ドン体験(2016年の東京ゲームショウにて)
思わずのけぞったVRでの椅子ドン体験(2016年の東京ゲームショウにて)

 ※昨年の「ボルテージ/椅子ドンVR」レポートはこちら → 「もはやゲームではない 刺激的な胸キュン体験レポ【東京ゲームショウ2016】

 ゲーム以外の分野でも広がりをみせているVR。長崎県のテーマパーク「ハウステンボス」では、「ファイナルファンタジー」シリーズなどを展開するスクウェア・エニックスとコラボレーション。ヘッドマウントディスプレイなしに、450度(前後左右の360度+足元の90度)の映像空間の中で、光と音に合わせてビートを刻む、世界初のVRアトラクション「バハムートディスコ」がオープンしました。

 今やVRは、ゲームだけでなくエンターテインメント全体の可能性を広げている技術なんです。その最新技術を、ゲームの分野で惜しみなく披露し、体験できるのがゲームショウの魅力でもあります。まだVRを試したことのない人は、ぜひ会場で体験してみてください。

 「今年はVRに加えて、新たに『AR』を体験できるブースも出展される予定です。今年のゲームショウのテーマは、『さあ、現実を超えた体験へ。』。ゲームそのものが『現実を超えた体験』ができるコンテンツだということに加え、ゲームショウ自体も、『現実を超えた体験』をする場として、毎年進化しています」(河合さん)

 河合さんの口から飛び出した、「AR」というキーワード。語感は「VR」と似ていますが、一体どんな技術なのでしょうか。