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「菌活」で腸内環境を改善 胎児の健康にもつながる

2018年10月2日

妊娠中も食物繊維リッチライフを実践したい

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 今回のテーマは、「母子の菌活」。お母さんの腸内環境が生まれてくる子供に受け継がれ、将来の病気リスクなどにも関わることが分かってきました。婚活、妊活に続いて、今後は菌活にも注目が集まりそうです。

 「便秘のせいか肌の調子が悪い」、「みんなと同じように食べているはずなのになぜか私は太りやすい」――。それはもしかしたら腸内環境のせいかもしれない。

 実際、腸の便秘部位で発生したフェノールという物質が肌の細胞まで届き、肌を守るバリア機能を低下させて肌荒れを起こすことや、高脂肪食を取り続けることで太りやすい腸内環境に変化する可能性があることなどが分かってきている。

 しかし、それどころか、親の腸の状態が生まれてくる子供にまで受け継がれるとしたら?

 解析技術の進歩で、腸内細菌とそれが作る代謝物質などの働きを詳しく分析できるようになり、腸内環境が私たちの健康に及ぼす影響の大きさが解明されてきた。

 人間の体を構成する細胞約37兆個(よく言われている60兆個という説はほぼ否定されているのでご注意を!)よりはるかに多い、100兆を超える数の細菌が私たちの腸の中にいる。この細菌の群れを腸内細菌叢(さいきんそう)と呼ぶ。

 これらの細菌の種類の多様性や、どんな菌群が趨勢を占めるかなどによって、太りやすさ、病原菌からの防御力、生活習慣病リスク、さらにその人のストレス耐性やメンタルにまで影響が及びかねないことが分かってきた。

 さらに問題なのが、腸内細菌叢の影響は本人だけでなく、その親から生まれ来る子供の健康や人生まで左右しかねないことを示唆するデータが相次いで出てきていることだ。

 これから子供をもうける予定の家庭では是非とも「菌活」の実践をお薦めしたい。

食物繊維不足で腸内細菌が激減

 腸内細菌のエサになる食物繊維をたくさんとっていたのに、ある時点からぐんと少ない食事にして7週間過ごしたところ、腸内細菌の種類が約6割減り、その後再び食物繊維リッチな食事に戻しても3割強の腸内細菌は失われたままだった、という研究が2016年1月にネイチャー誌に発表された。

 さらに、低食物繊維食で過ごしている親から生まれた子供だけでなくその後何世代にもわたって、多様性を失った“貧しい腸内細菌叢”が受け継がれていく可能性があるというのだ[注1]。

 これはマウスを用いた研究だが、摂取する食物繊維量の多寡によって、ヒトの場合も腸内細菌叢の多様性に大きな差が出ることを各種の研究が明らかにしつつある。

 2016年2月に発表された、中央アフリカ共和国の狩猟民族および農耕民族と米国人を比較した研究によると、米国人の腸にいる菌の種類は狩猟民族や農耕民族の3分の1程度だった[注2]。

 構成人員の多様性(ダイバーシティー)に劣る組織や社会は柔軟性が低く弱いので、もっと女性活用を行ったり、異能の人材を用いたりしようという取り組みが見られるが、これは人間社会に限った話ではない。腸でも同じことが言えるのだ。

 腸内細菌叢の多様性が低い人はアレルギーや肥満になりやすいといった報告は多い。また、細菌叢の多様性が低い乳児では1型糖尿病といった免疫疾患の発生リスクが高いとする研究もある[注3]。

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