仕事で忙しく、いっぱいいっぱいになっているときや、理不尽なこと、不愉快な出来事があったとき、あなたはどんな心理状態でしょうか? それを顔や態度に表していませんか? 「デキる人」は、メンタル面も違っていました

真面目で優秀、でも損な役回り それが「いい人」

 第1回(『「いい人」に未来はない 脱・いい人のススメ』)では「いい人」と「デキる人」の違いを、第2回(『もしかして私、都合のいい人? 「いい人」度チェック』)では、「いい人」でい続けることのデメリットをお伝えしてきました。

 今回は、「いい人」をやめて「デキる人」を目指すために、メンタル面にフォーカスを当てていきましょう。

「いい人」と「デキる人」の違い

 朝、職場に顔を出した瞬間のあなたは、どのような心理的状態でしょうか? 輝く笑顔で、希望いっぱいのわくわく感を伴い「おはようございます!」としっかり挨拶していますか? それとも、出勤前の自宅や通勤途上で遭遇したイヤなことを引きずって、不愉快な気持ちのまま席に着いているでしょうか?

 職場は、仲良しクラブではありません。嫌な上司や同僚、迷惑なお客様と接する機会もあるでしょう。仕事をしていれば、自分の意見が通らないことや、好きではない仕事を頼まれることだってありますよね。誰でも多少は「イラッ」「ムカッ」とすることが、あると思います。

 そんなネガティブ感情が動くこと自体は、何も悪くはありません。すべての人にはハート(感情)があるのだから、何らかの出来事が起こる瞬間ごとに、あるときはポジティブへ、あるときはネガティブへと感情が揺れ動くのは当然のこと。

 ところが、その感情が揺れ動いた直後に、「いい人」と「デキる人」に違いが見られるのです。