データで見る生理と朝食の関係

 また、女性が悩まされる生理についても、まるのうち保健室の調査では朝食との関係性がデータで明らかになりました。

朝食の頻度と月経痛の関係
朝食の頻度と月経痛の関係
出典/Will Conscious Marunouchi「まるのうち保健室」調査 Copyright 2015 三菱地所株式会社・一般社団法人ラブテリ All Rights Reserved.

 朝食を欠食している人ほど月経痛が重く、毎日食べる人ほど月経痛が軽い傾向にあります。毎日食べない女性で「寝込むほどの月経痛がある」と回答したのは7%、「鎮静剤を使うほどの月経痛がある」と回答したのは33%だったのに対し、毎日食べる女性で「寝込むほどの月経痛」は1%、「鎮静剤使用」は24%と比率が下がりました。

 これは朝食を食べることで体温の上昇(冷えの解消)、月経痛に関係のある鉄分の補給などができているためと考えられます。

朝食は仕事のパフォーマンスにも好影響をもたらす

 そして、朝食は仕事のパフォーマンスにも密接に関わってきます。2016年度のまるのうち保健室の調査では、「仕事のパフォーマンスが高い」人ほど、朝食をはじめとする健康的な「食事づくり力」があると答えた人が多かったようです。

 「自分で朝食を作ると、食材を買い、調理して使い切るという『マネジメント力』が鍛えられます。それが仕事にもプラスになります。第1段階は、『まず朝食を食べる』、第2段階は『自分で朝食を作る』、第3段階で『ランチのお弁当を作る』までステップアップできると理想的ですね」と細川さん。

 「料理上手は婚活にも有利ですし、まるのうち保健室では『料理をする人ほど貯蓄額が多い』というデータもあるほど。料理は『小さな成功の積み重ね』ですから、自己肯定力も高まり、日々ハッピーに過ごせるようになりますよ」と、朝食作りを推奨する細川さんはメッセージを送ってくださいました。

 働き女子の健康だけでなく、仕事のパフォーマンスも生活の質も高めてくれる、朝ごはん。ぜひ毎朝、しっかり食べたいものですね。

文/三浦香代子 グラフデータ出典/Will Conscious Marunouchi「まるのうち保健室」