朝ごはんをテーマにした、「早朝グルメの会」を主宰する朝6時代表取締役社長の池田千恵さんと、「ストレスが消える朝1分の習慣」の著者でもある精神科医の西多昌規さんの対談。後編では、朝食会のメリットや朝すっきり目覚めるための、睡眠に良い習慣をご紹介します。

前編・パッチリ目覚める 早起きと朝ごはんと心の密接な関係

朝食会での会話は「未来志向」になる

精神科医・西多昌規さん(左)、朝6時代表取締役社長・池田千恵さん(右)

池田千恵さん(以下、池田):私が「早朝グルメの会」を始めたきっかけは、早起きが楽しくなるということを広めたいと思ったからなんです。朝食が豪華だと、すごくテンションが上がるんですね。たまにご褒美として豪華な朝食を食べたり、気分が上がる場所に行って人と交流を深めたりするということに、医学的なメリットはありますか?

西多昌規さん(以下、西多):ホテルの朝食会場は、明るくて広々したところが多いですよね。そのため、光による目覚めの効果があります。あとは、食事のメニューがバリエーション豊富で、昼食が不要になるくらい食べてしまいますよね。これもたまにはいいでしょう。女性の場合は友達と数人で食べる場合も多いですよね。

池田:そうですね、おしゃべりしながら食べています。

西多:コミュニケーションの機会になっているという意味でも健康的です。

豪華な朝食で気分を上げながら、コミュニケーションで刺激を受ける (C) PIXTA

池田:生産性向上の効果はありますか?

西多:ホテルの朝食に来る人はそれなりに生産的な人が多いでしょうから、集まって話をすれば刺激になります。自分が少したるんでいたら、「みんな頑張っているからこれではいけない」となり、モチベーションの維持につながると思いますね。基本的に、朝にする話は過去志向ではなく、未来のことにつながります。

池田:朝食会に集まるのは、前向きな人が多いですね。「昨日失敗しちゃって」といった話はしません。あとは別れるときがすごくいいと思っているんです。夜の飲み会はお別れするときに「お疲れさま」と別れますが、朝だと「行ってらっしゃい」なんです。一人暮らしの女性に「行ってらっしゃいって言われたのは何年ぶりだろう」と、感激されたこともありました。

西多:夜の飲み会は逆ですよね。過去志向になっていて愚痴が多く、建設的な議論はあまり聞きません。おそらく次の日にも影響が出ています。