2. 化粧品発表会での装い

<みなみさんによるポイント解説>

 竹原さんの仕事内容を詳しく伺うと、化粧品発表会のような華やかな装いがなじむシーンも時々あるということでした。お持ちのワンピースはややポップな柄が中心でしたので、竹原さんの優しさや繊細さをよりストレートに伝える花柄をおすすめしました。本格的に続けていらっしゃる茶道の世界観も出せるよう、やや和の雰囲気のある柄にしました。アシンメトリーデザインは上質感が出るので、大人の女性が“柄モノ”を選ぶときには意識したいキーワードです。

 ワンピースの上には素材に一工夫あるオフホワイトカーディガンを羽織って。前身がサテン地になっていて、ジャケットを羽織っているかのような雰囲気に。「羽織りもの」が1枚あるだけで、きちんとした印象がプラスされます。

 パールのロングネックレスを一連でつけることで、華やぎとクラス感、“縦ライン”を強調。よりフォーマルな場にふさわしくするための演出です。

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 黒い服を脱ぎ捨て、ピンクベージュのジャケットを羽織るようになってからというもの、竹原さんは周りから「顔の雰囲気と服が合っているね」と言われ、仕事を任せられるようになったのだとか。緊張していた会議の場でも、以前よりも力を抜いて説明することができるようになったと笑顔で語ってくれました。

 「貫録をつけなきゃと焦っていましたが、服を変えるだけで周りからの見られ方がこんなに変わるとは驚きました。自分らしさを無理なく表現できる服に変えて、とても楽になりました」

文/宮本恵理子 ヘアメイク/小林三紀恵 写真/小野さやか