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【PR】女性自ら新しいリーダー像を作る心意気を持って

2018年9月28日

三井住友海上火災保険 柄澤康喜会長

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 「女性は男性に比べて圧倒的に同性のロールモデルが少ない」と三井住友海上火災保険の柄澤康喜会長は指摘する。これからは様々なタイプの女性のロールモデルを作っていくことが大切だが、特に成功例だけでなく「失敗例」のロールモデルも必要だと強調する。経団連女性の活躍推進委員長も務める柄澤氏に、これからの社会でリーダーを目指す女性に必要なコンピタンスとマインドセットについて話をうかがった。
(インタビュアー:麓幸子=日経BP総研フェロー、取材&文:船木麻里、撮影:大槻純一)

柄澤康喜 (からさわ・やすよし)
MS&ADホールディングス 取締役社長 グループCEO
三井住友海上火災保険 取締役会長


京都大学経済学部卒業。1975年住友海上火災保険(現・三井住友海上火災保険)入社。執行役員経営企画部長、常務、専務を経て、2010年4月、代表取締役社長に就任。16年4月より代表取締役会長(現職)。14年6月よりMS&ADインシュランスグループホールディングス取締役社長 グループCEO(現職)。また17年6月より経団連女性の活躍推進委員長に就任。

女性の就労者が増加した結果、2つのイノベーションが起きた

――柄澤会長は経団連女性の活躍推進委員長として、女性の活躍をより深く推進する立場で、財界一丸となって進めてきたと思います。改めて伺いますが、女性活躍のビジネス上のメリットはなんでしょうか。

柄澤 まずベースにあるのは、これからますます社会は不透明になり、想定できない変化への対応が求められていくということ。答えは一つではないという認識をもち、多様性を武器にしていかなくてはいけません。その中で女性の活躍は不可欠です。日本経済の成長という観点で見ても、労働生産性と労働力と消費の向上が日本のGDPを押し上げることになるわけで、この点でも女性活躍は欠かせないものです。

 女性の「労働力」は非常に重要です。12~16年で約150万人の女性就労者が増えました。日本の労働力が非常に厳しい状況の中で、女性の就労者の増加が日本経済を支えた面もあります。一方で労働力としては今まで男性社会だったのが、女性がほぼ拮抗してきたため、イノベーションも起きています。

――どのようなイノベーションですか。

柄澤 二つあって、一つはプロダクトイノベーション、そしてもう一つはプロセスイノベーションです。

 プロダクトイノベーションとは、女性の視点で消費者にアプローチした商品を生むことです。例えば当社の商品でいえば、自転車保険のアプリ「安心さいくる」は女性社員が開発しました。ママチャリに乗る女性ならではのアイデアです。

 また、家事代行や美容サービス、美容家電の登場なども女性の活躍によって消費に結びついたプロダクトイノベーションと言えるのではないでしょうか。女性が進出することで家庭収入が増え、消費が増えています。女性の収入が増えれば、それで消費が増えるのだから、女性の存在はすごく大きいです。

――では、プロセスイノベーションとは何でしょうか。

柄澤 男性中心の組織に女性が入ることによって、より標準化されたり、レベルが上がったり、女性目線になることでユニバーサルになって男性も働きやすくなるという事例からも女性の力を感じますね。

 当社はRPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)導入に力を入れています。今は現在従業員の男女比率4:6で、基本的に事務職は女性が多いのですが、「これはとてもムダではないですか」「ここはもっと改善できるのでは」といった女性目線の提案はプロセスイノベーションの大きな力になっています。

 例えば「封筒宛名印刷ツール」。これは、お客様との契約照会画面から住所と名前を取得し、封筒などへの宛名印刷を行うものですが、社員だけでなく代理店も使える汎用性のあるツールとして開発されました。その結果、作業時間の短縮や誤記防止につながりました。

 また、これまでは営業部員が代理店向けの営業推進ニュースを個々に作成していましたが、必要項目を入力すればワンクリックで作成できるサポートツールが開発され、作成時間が短縮しました。

 このような提案の発言者は女性が多く、これまでに数多くのツールの開発が業務の効率化につながっています。

――女性の活躍として記憶に残っているエピソードはありますか。

柄澤 私が経営企画課長の頃、海外業務が得意な部下、法律が得意な部下といった専門家が集まる総合企画チームをつくったのですが、そこに女性新入社員が入ってきたことがありました。

 本来なら新入社員がとても参加するような外部の会議や交渉の場ではないところにも、私は法律のスペシャリストである彼女を当社の窓口として連れて行ったんです。私は人を育てるには「決断の訓練」をすること、しかも何回も繰り返させる経験がすごく重要だと思っていますが、それまで女性にはなかなか与えられなかった機会でした。もちろん彼女の潜在能力を信じてですが、これを率先してやったんですね。

 先方も最初は眉をひそめていましたが、1年後にはえらく感謝されましてね。「彼女のおかげで、ほかのメンバーも活発に発言して、まとまりもよくなった」と。これをきっかけに彼女は学生時代には好きでなかった法律が面白くなり、司法試験を受けると言って勉強を始め、1回で合格してしまいました。人ってこうやって育つんだなあと感慨深いものがありましたね。

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